ジェーンが来る!

皆様、春うららかな日々、如何お過ごしでしょうか?

緊急事態宣言が解除されましたが、まだ感染リスクが多い中、皆様もご一緒に慎重に行動をとって参りましょう。

ところで、LD(レーザーディスク)って皆様ご存じでしょうか?

昭和生まれの方々はご存じかと思いますが、1980年後半から1990年前半にかけて普及していて、丁度ビデオテープとDVDとの間に存在した動画媒体です。
大きさはレコードLP盤と同じ直径30cmの円盤で、両面に動画データが記録されている大きなCDみたいな感じです。
ソフト自体の取り扱い難さもそうですが、再生する機械もまた高価であったが為、なかなか普及することも無く衰退していきました。
特に有名だったのはカラオケマシンで、昔のカラオケボックスや酔い処のスナックなどではLDのチェンジャーマシンをよく見かけました。

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そんなレーザーディスクですが、コロナ禍での巣ごもり生活の中、私が崇拝する桑田佳祐様の監督作品『稲村ジェーン』がどうしても観たくなり、

物入れの奥に昔購入して眠っているビデオテープを探し当て、カセットデッキで再生しようとしたところ機械から異音が・・・
どうもビデオテープが劣化しており、デッキの中でテープが切れてしまっていて、もう見る事が出来なくなってしまいました・・・

知る人が知るこの伝説の映画は、監督自らがオーディエンスからの評価の低さからかDVD化やインターネットでの配信を行なわないよう望んでおり、
今現在で観る方法としては、市販化されていたビデオテープかレーザーディスクしかなく、既に絶版となっている為、中古市場で高値で取引されているものを購入するしかありません。
しかもビデオテープは良質なものを探し当ててもまたいつ劣化し、再生できなくなってしまうのか不安な為、レーザーディスクに絞って探しますが10,000以上の高値が・・・

でも先日、フリマアプリで格安にてレーザーディスクの『稲村ジェーン』が出ているのをたまたま発見して即購入。
ところが購入したところで、今度は再生するレーザーディスクの機械を探さないとならない状況に。
はじめに述べた通り30年前の主流な機械をリサイクルショップで探し回るも、完動品する良品はかなり高額でなかなか手が出ません。

やっと近場のリサイクルショップにて良質なジャンク品を3,000で購入。ディスクの読み込みは出来るけどトレーの開閉が困難なプレーヤーを自ら修理。
最近は色々な機械の修理方法がYoutubeで見れるのでとても便利。部品もネットで探せます。
何とか分解・清掃・部品交換を行い、やっとの思いで『稲村ジェーン』を観る事が出来ました!
でも、いかにレーザーディスでも時代の流れのせいか映像はかなり悪く、今のDVD品質には到底及びません。

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いつか監督の気が変わり、デジタルリマスターが出る事を心より祈っております。
音楽との情景が素晴らしい故に、4Kで観ればまた評価も変わるかもしれませんね。

安藤開発でした。