砥部焼

0125結婚してから集めはじめた砥部焼。
母から結婚記念日のお祝いに、ともらったのがきっかけでした。
その理由は丈夫で長く使えるものだし、毎年少しずつ集めていって家中の器が砥部焼になったら素敵でしょ。とのことでその後も毎年もらうようになりました。
(本当のところは毎年プレゼントを考える手間が省けるから。だったようですが…。)
しかしながら丈夫というのはあながち嘘ではなく、落としても簡単には割れない程強く、集めていくうちにどんどんその魅力に引き込まれ、昨年はとうとう愛媛の窯元にまで行ってしまいました。

砥部焼と言ってもその作風はピンからキリまであり、古典的な様式のものから現代モダンなものまでサマザマ。
数十件ある窯元の中から気になった窯元にアポなしで潜入するとおじさんが一人ぶっきらぼうに「なに?」と。まずいとこに来ちゃったな…と後悔しはじめると「まぁ、コーヒーでも飲んでいきなよ」と中に入れてくれました。そしてこれまでの経緯を話すと「あんたも物好きだねー」とやっと笑顔になり工房を見せてくれました。そして工房には作品がミッチリ。

おや? おやおやおや?
ここにある器のほとんどが家にある…

「私この器使ってるかもしれないです」とおじさんに申告すると「だったら器の底を見ればサインがあるから家に帰って見てみな」と。窯元をあとにし帰って器の底を見ると何とあのサインが。
しかも8割方の器に同じマーク。
もう運命としか思えませんでした…。

ちなみにネットで検索するとあのぶっきらぼうなおじさんはなかなか有名な方で、私が買った器と同じものが何と8倍の金額でネットで売られていました。
恐るべし。おじさん。
今でもわがままを聞いてもらい色々な器をこっそり作ってもらっているのでお名前は秘密にしたいと思います。
この場を借りて。
ありがとう おじさん。