インフルエンザの予防法
最近、ニュースでも耳にするように、今年のインフルエンザは例年より早く、11月から異例の流行を見せています。
原因は、予防接種前の早期流行と、新しい変異株による感染拡大だと言われています。
インフルエンザにかかるリスクを減らす方法は、大きく分けて二つあります。
一つは、体の免疫力を高めてウイルスに負けない体をつくること。
もう一つは、ウイルスを体内に侵入させないことです。
侵入を防ぐ基本は「手洗い」「マスク」ですが、私がおすすめしたいのは「歯磨き」です。
うがいを習慣にしている方も多いと思いますが、
私は朝起きた時、外出から帰った時など、できる時に歯磨きをするようにしています。
その結果、風邪をひく回数が減ったと実感しています。
実は、医学的にも効果があることが示されています。
ウイルスそのものは単体では増殖できず、体の細胞に入り込むことで初めて感染・増殖します。
一方、口の中に多い細菌がつくる「タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)」は、ウイルスが体内に侵入しやすくなる環境をつくることが分かっています。
特に、口腔内の細菌が増えると、
気道粘膜の防御に関わるタンパク質が細菌の酵素で破壊され、ウイルスが粘膜へ付着・侵入しやすくなる
細菌が作るたんぱく質分解酵素が、ウイルスの体内への侵入を直接助ける(感染力が高まる)といった作用が起こります。
そのため、歯磨きをして細菌を減らすことで、ウイルスの侵入を防ぐことができるのです。
さらに、歯ブラシは1か月に1回交換することもポイントです。
さらにさらに、こまめにお茶を飲むことも有効です。
お茶は口や喉に付着したウイルスを洗い流す効果があり、緑茶に含まれるカテキンには抗ウイルス作用もあります。
これから年末年始、楽しいイベントが続きます。
ぜひ、手洗い・マスクに加えて、歯磨きとお茶を飲む習慣で、しっかり体調管理をしてこの冬を乗り切りましょう。
