空き家リフォームはメリット・デメリットを要検討!オトクになる補助金も解説

空き家リフォームはメリット・デメリットを要検討!オトクになる補助金も解説

年々空き家率が上昇する日本では、相続した一軒家をどうするべきか悩む方が増えています。空き家は放置するとどんどん傷むうえ、解体するにもお金がかかるため扱いが難しいのです。

そこで、空き家をリフォ-ムして資産価値を高め、賃貸運用や売却を検討する方が増えています。しかし、現在住んでいない空き家にお金を掛けることに抵抗を覚える方も多いでしょう。

今回は空き家をリフォームするメリット・デメリットを掘り下げ、オトクな補助金制度なども解説します。空き家にお困りの方は、ぜひ参考にしてください。


コラムのポイント

空き家をリフォ-ムして賃貸運用や売却するメリットを解説します。

空き家リフォームの注意すべきポイントも事前に把握してから取り組みましょう。


空き家の放置には大きなリスクが!

放置された空家

親世代から相続した空き家は節税対策のためそのままにする方が多いですが、何もせず放置するのはおすすめできません。

2015年に施行された空家対策特別措置法により、問題がある「特定空家」に認定されるとさまざまなデメリットが発生するためです。具体的には、固定資産税の特例が適用されず6倍に増加したり、倒壊の恐れがあれば強制解体命令などを受けたりする可能性があります。

▼参考:空家対策特別措置法をご存知でしょうか?

また空き家状態で放置すると劣化が進行し、倒壊や不法侵入などトラブルリスクも増加します。そのようなリスクを回避するため、空き家はなるべく売却やリフォーム後の活用を検討するのがおすすめです。

〈関連コラム〉

空き家対策特別措置法で特定空家に認定されるとどうなる?対策もわかりやすく解説

空き家リフォームのメリット

空き家のリフォーム

建物の劣化、資産価値低下を防止

空き家は誰も住んでいない状態で放置するとどんどん劣化するため、リフォームで進行を止める意味は大きいです。

特に外壁・屋根・雨どいなどの外回りメンテナンスを怠ると、雨漏りから木部の腐食、シロアリ被害など劣化がどんどん進行します。そのままでは住めない状態になると建物の資産価値が大きく低下し、解体せざるを得なくなれば余計な費用もかかってしまうでしょう。

空き家リフォームで建物の状態をキープすれば、賃貸運用・売却などの選択時に有利になります。

トラブルリスクの軽減

空き家リフォームで建物を良い状態に保つことは、事故・事件などのトラブルリスク軽減にもつながります。

空き家トラブルの例

※空き家トラブルの例

  • 不法侵入や放火に狙われやすくなる
  • ゴミなどを不法投棄される
  • 犯罪行為に利用される
  • 動物が住み着いてクレームになる
  • 倒壊し近隣の建物が破損し損害賠償を請求される

空き家を放置した際のリスクは上記のようにさまざまで、トラブルの種類によっては大きな責任と出費が伴う可能性もあります。

空き家をリフォームして運用や売却をすることで、トラブルを未然に防げるのは大きなメリットと言えるでしょう。

買い手を見つけやすい

最近は初めてのマイホームとして中古住宅を選ぶ方も増えているため、空き家リフォームすると買い手を見つけやすくなるのも大きなメリットです。

中古住宅の流通が増え一般的な選択肢になったことで、「リフォーム済み物件」を探す方も増えています。空き家をリフォームしてそのまま暮らせる状態になれば、検討してもらえる可能性アップが期待できます。在宅ワーク対応の書斎や宅配ボックスなど、トレンド感のある間取りにリフォームするのも一つのアイデア。

賃貸運用で家賃収入を得られる

空き家の家賃収入のイメージ

空き家を資産として保有し続けるなら、リフォーム後に賃貸運用して家賃収入を得るのも一つの選択肢です。

最初にリフォーム費用をかけても、家賃収入で回収しながら資産として保有し続けられるのは大きなメリットです。初期費用を回収した後は、そのまま賃貸運用を続ける、売却する、自分で住むなど選択肢も広がります。

内装や設備をしっかりリフォームすれば、借り手が見つかりやすくなり家賃も高めに設定しやすくなるでしょう。

固定資産税の上昇を防げる

前述したように空き家を放置すると「特定空家」に認定され固定資産税が上昇する恐れがありますが、リフォームで問題を解決すれば回避できます。

固定資産税は毎年支払うランニングコストの一つですから、長い目で見ると大きな節税効果が期待できます。

空き家リフォームのデメリット

空き家リフォームの初期費用

まとまった初期費用が必要

空家リフォームで資産価値を上昇させるメリットは大きいですが、ある程度まとまった初期費用が掛かるのはデメリット。リフォ-ムの内容にもよりますが、投資した金額を回収するのには少し時間がかかるかもしれません。

現金を手元に残すためリフォ-ムローンを利用する場合、住宅ローンより金利が高いケースが多いです。売却・賃貸運用どちらの場合も、しっかり試算して無理のない資金計画を立てましょう。

予想より費用がかかることがある

築年数が経っている、または空き家期間が長い建物の場合、一般的な費用相場よりリフォ-ム費用がかかる可能性があるのも注意すべき点です。

雨漏り・シロアリ被害・水漏れなど、表から見えない部分にトラブルがあると、着工後に追加費用がかかるケースも。また1981年の建築基準法改正以前に確認申請を受けている建物は、耐震補強が必要になることもあります。

空き家リフォームの予期せぬ追加費用を防ぐには、実績が豊富な施工会社にしっかり事前調査してもらうのが効果的です。

▼参考:オカムラホームの建物診断

荷物の片づけが大変

空き家内にご家族の荷物や家具が残っている場合、リフォ-ム前の片づけも大きなハードルになります。

しかしいずれやらなければいけないことですから、リフォ-ム計画をきっかけにキレイに片づけるのがおすすめです。

ご家族で片づけるのが難しい場合は、リフォ-ムと一緒に見積もりをしてもらうのが良いでしょう。

空き家リフォームは補助金活用でオトクに!

補助金を活用して空き家リフォーム

空き家リフォームは、国や自治体の補助金を活用してオトクになるケースがあります。

※空き家リフォームで使える補助金の例

  • こどもエコすまい支援事業
  • 長期優良住宅化リフォ-ム
  • 自治体の空き家リフォーム補助金制度

こどもエコすまい支援事業・長期優良住宅化リフォ-ムなど国の補助金制度は、住まいの断熱化やバリアフリー化などが対象になります。トイレ・ユニットバス交換なども対象になる場合があり、空き家リフォームの費用削減につながります。

また空き家の管轄自治体が独自の補助金制度を用意していることも。例えば千葉県木更津市では、空き家を売却・賃貸運用する所有者を対象に、50万円までの助成金を用意しています。

参照元:木更津市 空家リフォーム助成制度

補助金・助成金を上手に活用して、オトクに空き家をリフォ-ムしましょう。

〈関連コラム〉

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空き家は自分でリフォームできる?

最近は建材や工具がホームセンターや通販で手に入りやすくなったため、ご自分で空き家リフォームを検討する方も増えています。

結論からお伝えすると、DIYが好きで腕に自信がある方以外はプロに依頼するのがおすすめです。

壁紙やフローリングの張り替えなど内装リフォームは挑戦しやすいですが、仕上がりはどうしてもプロよりは劣ります。空き家リフォームして賃貸運用する場合、内見時にマイナスイメージを与えてしまうかもしれません。

棚の取り付けなどちょっとしたDIY作業でも、取り付けミスなどで万が一落下すると、大きなトラブルに発展してしまう可能性もあります。

また給排水管や電気配線関連の作業は資格が無いとできませんし、勝手にリフォームすると漏水や火災などの原因にもなります。

空き家も大切な資産ですから、技術力のあるリフォーム会社に相談してしっかりリフォームしましょう。

まとめ

空き家は放置すると資産価値が下がり、倒壊やトラブルの発生リスクが増加してしまいます。相続した空き家をお持ちの方は、放置せず売却・リフォ-ムなどの運用を検討してみて下さい。

私たちオカムラホームは、千葉県を中心に不動産・リフォ-ム事業を展開する会社です。空き家の売却・リフォ-ム・賃貸運用など、複数の選択肢からお客様に最適な方法をご提案可能です。空き家についてお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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