家の売却でやってはいけないこと【2023年版】手順ごとに分かりやすく解説

家の売却でやってはいけないこと【2023年版】手順ごとに分かりやすく解説

この記事では、ご自宅や実家を売却するときにやってはいけないことを、3つの段階に分けて解説します。

売却前・売却中・売却後それぞれの段階の注意点を一つずつ解説しますので、チェックリストとしてご活用ください。


コラムのポイント

  • 家の売却前にやってはいけないこと⇒査定を大量に依頼・適当な売値設定・リフォームなど
  • 家の売却中にやってはいけないこと⇒不利な情報隠し・不動産会社に丸投げなど
  • 家の売却後にやってはいけないこと⇒残置物の放置・確定申告忘れなど

家の売却前にやってはいけないこと

家の売却前にやってはいけないこと

スムーズに家を売却するために、次のようなことをしないように気を付けましょう。注意点や対策と合わせて解説していきます。

スケジュールを立てずに売り出す

家の売却スケジュール

マンション・一戸建てどちらも売却にはある程度時間がかかりますので、スケジュールを確認せず売り出すのは避けましょう。

例えば、家の売却益で買い替えをする場合、いつまでも売れずに引っ越せないケースなどが考えられます。

スムーズに買い手が見つかったとしても、家を売却して現金化するまでには数か月単位の時間がかかります。特に引っ越したい時期が決まっている場合は、必ず最初に売却期間の目安を決めてスケジュールを立てましょう。

不動産会社を比較検討せず決める

家の売却を不動産会社に相談

売却は不動産会社への相談から始まりますが、よく比較検討せず選ぶのも避けましょう。「大手だから」「家から近いから」などの理由で適当に不動産会社を選ぶと、売却期間や金額に影響するためです。

売却実績の少ない不動産会社に相談すると、時間がかかるうえに売却金額も少なく損をするリスクが高くなります。不動産会社の種類や得意分野を把握して、信頼できるところを見極めましょう。

〈関連コラム〉

不動産売却はどこがいい?信頼できる会社の選び方や契約方法を解説

査定せず売り出し価格を決める

売却中の一軒家

自宅の売り出し価格を、自分たちの希望やあいまいな予測だけで決めるのもNGです。

売り出し価格が高すぎると当然売れませんし、安すぎても損をしてしまいます。必ず不動産会社の査定を受けて、地域相場に見合った適正な売り出し価格を設定しましょう。

一括査定サイトで大量に査定依頼する

前述したように査定は重要なプロセスですが、無料の一括査定サイトなどで大量に依頼するのもやってはいけないことの一つです。

複数の査定金額を比較するのは効果的ですが、数が多すぎてもあまり意味はありません。無作為に選ぶと実績や信頼性の低い不動産会社が混じるため、かえって査定の精度が低くなる可能性もあります。

査定を依頼するときは、ご自身の目で不動産会社の売却実績や地域への精通性を見極め、2~3社程度を比較するのがおすすめです。

仲介・買取を適当に決める

家を売却する方法は仲介・買取の二種類ありますが、それぞれメリット・デメリットがあるので適当に決めてはいけません。

仲介は一般市場で買い手を探す方法で、買取は不動産会社に直接家を売却する方法です。買取は短期間で家を売却でき、現金化できるのがメリット。ただし仲介より売却金額は少なくなるので、適当に選ぶと損をしてしまう可能性があるのです。

仲介・買取の違いはこちらで詳しく解説しています。

▼参考:オカムラホームの買取システム

媒介契約を不動産会社任せにする

不動産会社に仲介を依頼する場合、媒介契約の仕組みを理解せず丸投げするのも失敗の原因になります。

  • 一般媒介契約:複数の不動産会社と契約でき、自分で買主を見つけることも可能
  • 専任媒介契約:一社のみと契約し、自分で買主を見つけることは可能
  • 専属専任媒介契約:一社のみと契約し、自分で買主も見つけられない

媒介契約は上記のように3種類あり、契約できる会社の数や売却活動の制限が異なります。一般媒介契約は複数の会社に売却を依頼できますが、専任媒介契約の方が積極的な売却活動が期待できるケースも。どちらが良いかはケースバイケースなので、それぞれの特徴を把握して選びましょう。

とりあえずリフォームする

家を売る前にリフォームしてはいけない

「内装や設備はキレイな方が売れやすいだろう」と、とりあえずリフォームするのも避けましょう。リフォーム内容によっては、費用を全額売り出し価格に反映できず損をしてしまうリスクがあるためです。

リフォームする場合は、不動産会社の査定を受けてから相談するのがおすすめです。

建物が古いので解体する

家を売る前に解体してはいけない

空き家状態のご実家などを売る場合建物を解体した方が良いケースもありますが、リフォームと一緒でとりあえず解体するのはNGです。

状態によっては「古家付き土地」として売却した方が良いこともあり、解体費用が無駄になってしまいます。

解体についても、査定してから不動産会社のアドバイスを受けて検討しましょう。

ローン残債のことを考えず売る

家を購入・建築したときの住宅ローン残債が残っている場合、返済を考えずに売却するのも避けましょう。

住宅ローン返済中でも家を売却することは可能です。しかし残債がある家は「抵当権」が設定されているので、売却益で一括返済するなどして抹消する必要があります。売り出し価格が安すぎると一括返済できず、新しい家とのダブルローンになってしまうケースも。

また抵当権抹消は金融機関での手続きが必要なので、事前相談しておくのが望ましいです。

名義変更せず売る

相続したご実家などを名義変更せずそのまま売却活動をするのもやってはいけないことです。

買主が決まってから名義変更することも可能ですが、時間や手間がかかるので、売りに出す前に手続きしておく必要があります。

家の売却中にやってはいけないこと

家の売却活動中も、やってはいけないことがいくつか存在します。売却期間や金額にも影響しますので、1つずつチェックしていきましょう。

売値をすぐ変更する

家の売値をすぐ変更してはいけない

なかなか家が売れない場合でも、金額をすぐ変更するのはおすすめできません。売れない原因を把握せず値下げするだけでは、売却益が減って損をしてしまうためです。

例えば、不動産会社の売却活動が売れない原因の場合、売値を下げても売却できる可能性は上がりません。建物の清掃をしたり、情報を充実させたり、値下げする前にできることもたくさんあります。売値の変更は慎重に検討しましょう。

不利な情報を隠す

家の雨漏りを隠してはいけない

早く・高く家を売りたいからと言って、不利な情報を意図的に隠してはいけません。

例えば見えない場所の雨漏りを隠して家を売却した場合、「契約不適合責任」で賠償金を請求される恐れがあります。

マイナスになるポイントも、不動産会社・買主に正確に伝えましょう。

建物や庭を放置する

売却中の家や庭を放置してはいけない

今は住んでいない空き家を売却する場合、建物や庭を荒れたままの状態で売り出すのも避けましょう。

放置された家は内見時の印象が悪いため契約が決まりにくくなりますし、値引き交渉されて損をする可能性も高まります。

少し手間をかけて建物を掃除したり、雑草を抜いたりするだけで、売却がスムーズになることも多いです。

進捗をチェックせず丸投げ

売却活動にはある程度の時間がかかりますが、不動産会社にまかせっきりで進捗をチェックしないのもNG行為の一つ。

信頼できる不動産会社に仲介を依頼するのは大前提ですが、進捗をチェックすることで売れない原因が分かり、対策を取れることも多いです。

一定の期間を決めて不動産会社と連絡を取り合い、スムーズに売却するための作戦を立てましょう。

内見時にアピールしすぎる

購入検討者の内見時に立ち会うのはおすすめですが、早く売りたいからとアピールしすぎるのもマイナスになります。

逆の立場になれば、売主が過剰にアピールしてくる物件は怪しく見えますよね。内見に立ち会うときは購入検討者に気を使わせないように配慮し、聞かれたことに答えるぐらいがちょうど良いでしょう。

交渉を突っぱねるorすぐに飲む

購入検討者が価格や引き渡し日時などを交渉してきたとき、すぐに突っぱねたり飲んだりするのもやめた方が良い行為です。

価格交渉をはなから突っぱねてしまうと、あきらめてほかの物件を検討されてしまう可能性が高いです。またすぐに条件を飲むと足元を見られ、さらに要求されてしまうかもしれません。

交渉されたときは一拍置いて冷静に考え、お互いの利益になる妥協点を探ってみてください。

契約内容をよく確認しない

家の売買契約書

めでたく買主が見つかり契約書を結ぶ段階では、必ず内容をしっかり確認・精査しましょう。

契約内容によっては売主が不利になるケースもあり、一度契約を結ぶと変更はできません。

売買金額や引き渡し日時はもちろん、特約についてもしっかり内容を確認して、分からない部分は必ず明らかにしてください。

家の売却後にやってはいけないこと

売却中の家

無事に売却が決まったあとも、やってはいけないことが複数あります。

自分の都合でキャンセルする

売買契約を締結したあと、自己都合によるキャンセルは基本的にやるべきではありません。

売主都合による契約キャンセルは、手付金の二倍の金額を支払う事になるのが一般的です。どうしても避けられない理由が無い限り、キャンセルの可能性が無いように準備しましょう。

引き渡し日までに退去しない

契約で定めた引き渡し日までに退去しないと、契約違反になり違約金などを請求される恐れがあります。

引越しのスケジュールなども考えて引き渡し日を設定し、必ずその日までに片づけまで済ませておきましょう。

勝手に残置物を放置する

「現状渡し」などの条件で家を売却する場合でも、勝手に残置物を放置したまま引き渡してはいけません。

特約に残置物について明記されている場合を除き、売主が片づけてから引き渡すのが一般的です。トラブルの原因になることもあるので、荷物や遺品が多い家を売るときは、契約前に残置物の扱いを決めておきましょう。

確定申告をしない

家を売却したら、必ずその年度末に確定申告をしましょう。利益が出ていないなど確定申告が不要なケースもありますが、特別控除や減税などの制度を利用できず損をする可能性があります。また譲渡所得が発生した場合は、確定申告しないと脱税とみなされてしまいます。

家を売却したときの確定申告の手順についてはこちらのコラムをどうぞ。

〈関連コラム〉

不動産売却の確定申告はどんなときに必要?不要なパターンはある?申告期限と手順も解説

まとめ

家の売却ではさまざまな「やってはいけないこと」があります。1つずつ回避することでスムーズな売却につながりますので、チェックポイントとして覚えておいてください。

家を確実に売却するためには、実績があり信頼性の高い不動産会社に相談することも大切です。千葉県八千代市周辺で家を売るときは、私たちオカムラホームにご相談ください。

仲介・買取を含めた複数の選択肢から、お客様の家に合わせた売却プランをご提案いたします。売却の相談や査定は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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