自然素材-7 漆喰の効果2
前回、漆喰の効果、
調湿効果についてお話をさせていただきました。
今回はその続き、『消臭効果』の仕組みを調べてみました。
主な消臭成分:消石灰(Ca(OH)₂)
漆喰の主成分である消石灰(しょうせっかい)は、強アルカリ性の物質です。
この性質が、空気中の臭い物質を吸着・分解する働きを持ちます。
消臭の具体的なしくみ
① 臭い分子を吸着(取り込む)
漆喰の表面には 微細な孔(あな)がたくさんあり、
そこに臭い分子(アンモニアなど)が吸い込まれます。
例:トイレ臭、ペット臭、生ごみ臭、タバコ臭など
② 吸着後、化学反応で中和・分解
特に強い臭いの元になる アンモニア(NH₃)に対して、漆喰は強い効果を発揮します。
Ca(OH)₂(漆喰)+ NH₃(アンモニア) → 無臭の中性塩や水分などに変化
つまり、単に臭いを吸うだけでなく、「臭いをなくす」ことができるのです。
効果がある主な臭いの種類
トイレ臭 / アンモニア(NH₃)⇒ 吸着して中和
ペット臭 / 有機酸・硫黄化合物 ⇒ 吸着し一部は分解
タバコ臭 / アルデヒド類など ⇒ 吸着して軽減
生ごみ臭 / メタン・硫化水素など ⇒ 吸着して一部は中和
化学臭(接着剤) / ホルムアルデヒド等 ⇒吸着し分解(有害物質も)
※効果は持続性あり
漆喰は塗り壁材なので、壁全体が消臭フィルターのような役割を持ち、
長期間にわたって作用します。
香りでごまかす芳香剤とは異なり、空気中の臭い成分自体を処理する
のが大きな違い。
という事でした。
その成分を中和したり、分解したりする機能をもっているところは
すごく良いですね。
効果の度合いは様々と思いますが、
これらの特性を活かした家づくりも面白いかもしれません。
弊社では、住宅に関するリフォーム、店舗や専門的な施設などの非住宅など
様々なリフォームを手掛けております。
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