室温20度なのに寒い理由|寒く感じる5つの原因と自分でできる対策

室温20度設定のリモコン

「暖房をつけて室温は20度あるのに、なぜか寒い」「部屋は暖まっているはずなのに、足元だけ冷える」と感じることはありませんか。

室温が20度あっても、必ずしも暖かく感じるとは限りません。

人が感じる暖かさには、室温だけでなく、湿度や窓・壁の表面温度、足元に流れる冷気、室内の温度差など、さまざまな要素が関係しています。

また、住宅の断熱性能によっても室内の暖かさは変わります。

そのため、寒さが気になるときは暖房の設定温度を上げるだけでなく、「なぜ寒く感じるのか」を確認することが大切です。

今回は、30年以上にわたり地域のリフォームを手がけてきた「オカムラホーム」が、室温20度でも寒く感じる理由をわかりやすく解説します。

自分でできる寒さ対策や、住宅の断熱性能を見直したいケースについても紹介します。

室温20度でも暖かく感じるとは限らない

冬の部屋で寒がる女性

室温が20度あっても寒く感じるのは、人が感じる暖かさが室温だけで決まるわけではないためです。

たとえば、冬の窓際にいると、部屋全体は暖まっているのに「なんとなく寒い」と感じることがあります。

これは、冷えた窓や壁の表面温度、窓際から流れてくる冷たい空気などが影響しているためです。

人が感じる暖かさには、主に以下のような要素が関係します。

  • 室温
  • 壁・窓・床など周囲の表面温度
  • 湿度
  • 気流
  • 服装
  • 活動量

そのため、同じ室温20度でも、室内環境や服装、活動量などによって寒さの感じ方は変わります。

「室温が20度あるから十分暖かい」と数字だけで判断せず、実際にどのような環境になっているのかを確認することが大切です。

室温20度は寒いのか|冬の室温の目安

エアコンのスイッチを入れる人

冬の室温については、環境省がウォームビズで「20℃」、WHO(世界保健機関)が健康を守る観点から「18℃」という数字を示しています。

それぞれの数字が何を意味するのか、順番に確認していきましょう。

環境省の20℃は、ウォームビズにおける暖房時の室温の目安

環境省では、冬の地球温暖化対策のひとつとして、暖房時の室温20℃(目安)で快適に過ごす「ウォームビズ」を呼びかけています。

ここで注意したいのは、20℃はエアコンなどの暖房器具の「設定温度」ではなく、「室温」の目安であることです。

たとえば、エアコンを20度に設定していても、必ず室温が20度になるとは限りません。

部屋の広さや外気温、住宅の断熱性能、エアコンの能力などによって、設定温度と実際の室温に差が生じることがあります。

「暖房を20度にしているのに寒い」と感じる場合は、まず温度計で実際の室温を確認してみましょう。

なお、環境省の20℃は、誰もが快適に感じる温度を表したものではありません。

ウォームビズは、過度な暖房に頼らず、冬を快適に過ごしながら暖房に使うエネルギーを減らすことを目的とした取り組みです。

〈参考〉環境省ウェブサイト:「令和3年度 ウォームビズについて」

WHOは冬の最低室温として18℃を示している

WHOでは、冬の室温を18℃以上にすることを推奨しています。

厚生労働省の「健康日本21アクション支援システム」でも、WHOの「Housing and health guidelines」をもとに、冬の室温は18℃以上が推奨されていると紹介しています。

このように、環境省の「20℃」とWHOの「18℃」は、目的が異なるため、単純に比較できるものではありません。

環境省の20℃はウォームビズにおける暖房時の室温の目安、WHOの18℃は寒い季節に健康を守る観点から示された最低室温です。

そのため、「室温が20度あれば誰でも快適」「18度あれば寒くない」という意味ではないことを理解しておきましょう。

〈参考〉厚生労働省 健康日本21アクション支援システム~健康づくりサポートネット~ウェブサイト:「室温と高血圧、睡眠の関係」

室温20度でも寒く感じる5つの原因

寒い冬の日に結露した窓ガラス

室温が20度あっても、湿度や窓まわり、室内の温度差などによって寒く感じることがあります。

また、こうした寒さには住宅の断熱性能が関係していることもあります。

ここでは、室温20度でも寒く感じる主な要因を5つ見ていきましょう。

湿度が低い

室温が20度あっても、湿度が低いと体感温度が低くなり、寒く感じることがあります。

環境省では、体感温度は温度だけでなく湿度や気流などのバランスによって変わり、一般的に湿度が高くなると体感温度が上がると紹介しています。

室温20度でも寒さが気になるときは、温度だけでなく湿度も確認してみましょう。

ただし、寒さの感じ方は湿度だけで決まるものではありません。

窓や壁の表面温度、気流、服装なども関係するため、「湿度を何%上げれば体感温度が何度上がる」と一律に判断するのは避けましょう。

また、室内の湿度が高くなりすぎると、冷えた窓などで結露が発生しやすくなるため、室内の状態を確認しながら調整することが大切です。

〈参考〉環境省ウェブサイト:令和3年度 ウォームビズについて「ウォームビズサイト」

窓や壁の表面温度が低い

室温が20度あっても、窓や壁などの表面温度が低いと、寒さを感じることがあります。

人の体は、直接触れていなくても、周囲の冷たい窓や壁へ熱を放出しています。

このような熱の伝わり方が「放射」です。

とくに窓は外気の影響を受けやすいため、室内が暖まっていても表面温度が低くなることがあります。

「部屋の中央ではそれほど寒くないのに、窓の近くに行くと寒い」という場合は、室温だけでなく、窓や壁などの表面温度にも目を向けてみましょう。

窓際から冷たい空気が流れてくる

窓そのものの冷たさだけでなく、窓際で冷やされた空気が足元の寒さにつながることもあります。

暖かい室内でも、外気の影響を受けた窓の表面は冷たくなります。

窓付近では、その冷えた表面に触れた空気が冷やされ、下降して床付近へ流れていく仕組みです。

この現象を「コールドドラフト」と呼びます。

エアコンをつけて室温が20度になっていても、コールドドラフトが起きていると、窓の近くや足元では冷たい空気を感じやすくなります。

「顔まわりは暖かいのに足元だけ寒い」「ソファに座っていると足元から冷えてくる」といった場合は、窓からのコールドドラフトが起きていないか確認してみましょう。

コールドドラフトが起こる仕組みや住宅の寒さ対策については、以下の記事でも詳しく解説しています。

〈関連ページ〉寒い家を暖かくする方法とは|今すぐできる7つの対策とおすすめの断熱リフォームを解説

天井と足元に温度差がある

暖房を使っていても、部屋全体が同じ温度になっているとは限りません。

暖められた空気は上へ移動しやすいため、天井付近に暖かい空気がたまり、床付近との間に温度差が生じることがあります。

たとえば、温度計を置いている高さが20度でも、普段座っている場所や足元では、それより低い温度を示すケースもあります。

「エアコンをつけると顔は暖かいのに、足元はいつまでも寒い」という状態は、室内の上下に温度差があるときに起こりやすい現象です。

温度計の数字だけを見るのではなく、実際にどの場所で寒さを感じるのかにも目を向けることが大切です。

住宅の断熱性能が十分ではない

ここまで紹介した窓や壁の冷え、コールドドラフト、室内の温度差に関係する要素のひとつが、住宅の断熱性能です。

断熱性能が十分でない住宅は、暖房で室内を暖めても、窓や壁、床、天井などを通して熱が外へ逃げやすくなります。

暖房を使用していても、窓や壁の表面が冷たくなったり、場所によって寒く感じたりすることがあります。

室温20度で寒く感じるからといって、必ず住宅の断熱性能に問題があるとは限りません。

暖房器具の使い方や湿度、気流、服装など、ほかの要因も考えられます。

どこが冷えているのかわからない場合は、温湿度計で室温と湿度を確認する方法のほか、放射温度計で窓・壁・床などの表面温度を測る方法もあります。

ただし、表面温度は外気温や日射、測定する場所などによって変わるため、測定結果だけで住宅の断熱性能を判断するのは避けましょう。

寒さの原因がはっきりしない場合は、まずは次に紹介する自分でできる対策から試してみてください。

室温を上げても寒さが続く、窓際や足元の冷えが気になるなど、住まいの寒さでお悩みの方は、オカムラホームにご相談ください。

住宅の状態やお悩みを確認し、ご要望に合わせたリフォームをご提案いたします。

〈※施工エリア:東京・千葉・神奈川の一部地域となります〉

室温20度で寒いときに自分でできる対策

サーキュレーター

室温が20度あっても寒いときは、暖房の設定温度を上げる前に、室内の温度・湿度や窓まわりを見直してみましょう。

寒さを感じる場所や原因に合わせて、次のような対策を試してみてください。

寒さの原因自分でできる対策ポイント
室内の乾燥加湿器・室内干し温湿度計で確認し、加湿しすぎによる結露に注意する
上下の温度差サーキュレーター暖かい空気を室内に循環させる
窓際の冷え厚手のカーテン床まで届く長さを選ぶ
窓から伝わる冷気断熱シート一時的な寒さ対策として活用する
床の冷えラグ・カーペット床から伝わる冷たさを和らげる
体の冷え服装の工夫・温かい飲み物首・手首・足首などを冷やさない

カーテンや断熱シート、ラグなどは手軽に取り入れられる寒さ対策ですが、窓や壁、床など住宅そのものの断熱性能を高める方法ではありません。

自分で対策しても寒い場合は、住宅から熱が逃げていないか確認する

住宅 断熱リフォーム後の外観

寒さの原因が住宅側にある場合、室内を暖めても熱が外へ逃げやすく、暖かさを保ちにくくなります。

ただし、住宅によって冷えやすい箇所は異なります。

窓だけ対策すればよいとは限らないため、どこから冷えを感じるのかを確認したうえで対策を検討しましょう。

窓まわりの寒さには内窓リフォームという方法がある

外気の影響を受けやすい窓まわりの寒さが気になる場合は、既存窓の内側にもう1枚窓を取り付ける「内窓(二重窓)」を設置する方法があります。

既存窓と内窓の間に空気の層ができるため、室内の暖かい空気が外へ逃げにくくなるのが特徴です。

また、商品や住宅の状況によっては、結露や外から聞こえる音の軽減も期待できます。

二重窓の断熱性や結露、遮音について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

〈関連ページ〉二重窓の効果とメリット・デメリット|カーテンがいらない&冬の冷気・結露を解消するリフォームプラン

戸建てとマンションでは寒さの原因や対策が異なる

断熱リフォームを検討するときは、戸建てとマンションの違いも踏まえて、住まいに合った方法を選ぶことが大切です。

戸建てでは、窓だけでなく、壁・床・天井・屋根など複数の場所から熱が逃げている可能性があります。

たとえば、足元の冷えが強い場合は床、部屋全体が暖まりにくい場合は窓や壁など、寒さを感じる場所や住宅の状態に合わせて必要な工事を見極めることが重要です。

一方、マンションでは、窓や玄関ドアなどが共用部分として扱われることがあり、自由に交換できない場合があります。

既存窓を残したまま室内側へ設置する内窓など、マンションでも検討できる工事はあります。

ただし、施工できる範囲はマンションによって異なるため、事前に管理規約を確認し、必要に応じて管理組合へ相談しましょう。

また、断熱リフォームでは、工事内容や住宅などの条件を満たすと、国や自治体の補助制度を利用できる場合があります。

対象となる工事や補助額、申請期間などは制度によって異なるため、リフォームを検討する際は最新情報を確認しましょう。

断熱リフォームの補助制度については以下の記事も参考にしてください。

〈関連ページ〉2027年のリフォーム補助金が発表されました|対象工事と対象者、いつから申請できるか、補助金額など

オカムラホームの断熱リフォーム事例

オカムラホームでは、住宅の状態や寒さの原因に合わせた断熱リフォームを行っています。

千葉県八千代市にある築30年の木造住宅では、天井裏の既存断熱材の上から新しい断熱材を重ね、すき間なく施工しました。

天井裏の既存断熱材の上に新しい断熱材を重ねて施工

〈関連ページ〉冬の寒さ…夏の暑さ…対策

また、千葉県佐倉市の中古住宅では、室内の断熱性を高めるため、すべての窓サッシと勝手口ドアを、断熱性の高いものへ交換しています。

窓サッシを断熱サッシへ交換したリビングの施工後

〈関連ページ〉窓リフォームで快適な住まいへ

このように、断熱リフォームの対象は窓だけではありません。

住宅の状態や寒さを感じる場所を確認し、必要な箇所に合わせて工事を検討することが大切です。

オカムラホームには、ほかにもさまざまなリフォーム事例があります。ぜひご覧ください。

〈施工事例〉

東京・千葉・神奈川で住まいの寒さ・断熱リフォームをご検討中の方は、オカムラホームにご相談ください。

ご要望やご予算、住まいの状態に応じたリフォームプランをご提案いたします。

〈※施工エリア:東京・千葉・神奈川の一部地域となります〉

室温20度の寒さについてよくある質問

Q&A

最後に、室温20度の寒さについてよくある質問に回答します。

Q.室温は何度から寒いと感じますか

A.寒さの感じ方には個人差があるため、「何度以下なら寒い」と一律に決めることはできません。

WHOは健康を守る観点から冬の室温18℃以上を推奨していますが、18℃は「快適に感じる温度」の基準ではありません。

湿度や気流、窓・壁の表面温度、服装などによっても寒さの感じ方は変わります。

Q.内窓リフォームの費用はどのくらいかかりますか

A.内窓リフォームの費用目安は、1か所あたり小窓で約5万〜25万円、腰窓で約8万〜45万円、掃き出し窓で約13万〜75万円です。

ただし、実際の費用は窓の大きさや数、選ぶ製品、既存窓の状態などによって異なります。

具体的な費用を知りたい場合は、施工する窓を確認したうえで見積もりを依頼しましょう。

まとめ

今回は、室温20度でも寒く感じる理由や、自分でできる寒さ対策、住宅の断熱性能との関係について解説してきました。

室温が20度あっても、湿度や窓・壁の表面温度、コールドドラフト、室内の上下温度差などによって寒さを感じることがあるため、まずは温湿度の確認や空気の循環、カーテンの活用など、取り入れやすい対策から試してみましょう。

それでも寒さが続く場合は、窓だけでなく壁・床・天井などから熱が逃げていないかを確認し、住まいの状態に合った断熱方法を検討することが大切です。

この記事が、冬の室内で感じる寒さの原因を知り、快適な住まいづくりを考えるきっかけになれば幸いです。

東京・千葉・神奈川で冬の室内の寒さや断熱リフォームについてお悩みの方は、オカムラホームにご相談ください。

オカムラホームは、30年以上にわたり地域のリフォームを手がけ、設計から施工、アフターサービスまで一貫して対応しています。

〈※施工エリア:東京・千葉・神奈川の一部地域となります〉

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