駐車場のコンクリートひび割れは放置せずに補修が必須|DIYできるか、保証を使えるかなど解説

駐車場のコンクリートにひび割れを見つけても、小さなひび割れであれば「DIYで簡単に補修できそうだからひとまず放置しよう」と考えがちですよね。
しかし、駐車場のコンクリートは「車両の重量やタイヤの摩擦が直接加わる」「雨水や紫外線に無防備」といった状態のため、短期間で大きな不具合が発生し始めるケースがあります。
今回は多くの住宅の不具合に幅広く対応している東京・千葉・神奈川のリフォーム会社『オカムラホーム』が、「駐車場のコンクリートを今すぐ補修するべきか」の判断基準をお伝えします。
適切な対応でこれからも問題なく駐車場を使い続けるために、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
駐車場のコンクリートひび割れは放置せずに補修が必須

結論からお伝えすると、駐車場のコンクリートひび割れに「何もしなくてよいケース」はありません。
はじめに、駐車場のコンクリートのひび割れを放置するリスクとひび割れの原因を、簡単に確認しましょう。
駐車場のコンクリートひび割れを放置するリスク
冒頭でもお伝えしたとおり、駐車場のコンクリートは「車両の重量やタイヤの摩擦が直接加わる」「雨水や紫外線に無防備」といった状態のため、小さなひび割れであっても、放置すると短期間でコンクリートを貫通する可能性があります。
ひび割れがコンクリートを貫通すると、以下のような不具合が発生します。
- ひび割れから雨水が入り、コンクリート下の細かい土砂が水と一緒に押し出されて空洞が生まれ、コンクリートそのものが破損
- コンクリート下に空洞ができた影響で段差が生まれ、水たまりができるようになる
- ひび割れに溜まった土から雑草が生え、雑草の根が張るとコンクリートを内側から押し上げて変形
- ひび割れから侵入した水が冬に凍結すると、体積が増えてコンクリートを内側から破壊
- 破壊されたコンクリートにつまずいてご家族が転倒、タイヤがパンクするといった被害が生まれるケースもある
不具合が広がってから補修すると費用も高額になるため、小さなひび割れを発見した時点で対処することをおすすめします。
なお、家の基礎に近い位置のひび割れや、建物側に向かって伸びるひび割れは、地盤が不同沈下して発生している可能性があり、この場合には地盤改良(住宅を建てた後でも施工できる工法があります)などの対処が必要です。
具体的な症状の見分け方は、次の章で表にまとめてご紹介します。
ちなみに、コンクリートのひび割れ症状の程度は以下のとおりで、中程度以上のひび割れがある場合には特に早急な対処が必要です。
| ひび割れの状態 | 症状 |
|---|---|
| ・幅0.3mm未満 ・表面のみに1本程度のひび割れ | 軽度 |
| ・幅0.3mm以上 ・貫通が疑われる複数本のひび割れ | 中程度 |
| ・段差・沈下・欠けがある ・錆汁が染み出している ・踏むと動く | 重度 |
駐車場のコンクリートがひび割れする原因
駐車場のコンクリートがひび割れる原因は、主に3つです。
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| コンクリート自体の性質 | ・硬化後も内部の水分が抜け続け、体積が縮む(打設から2年程度かけて進む) ・気温差による伸縮が毎日繰り返される |
| 設計・施工不良 | ・目地の間隔が広すぎる、または目地そのものが入っていない ・路盤(砕石)の厚み不足、あるいは転圧が不十分 ・ワイヤーメッシュがコンクリート内の適切な深さに収まっていない ・コンクリートの厚み不足 |
| 使用状況と環境 | ・車の輪荷重が、同じ場所に繰り返しかかり続ける ・建物周りの埋戻し土が時間をかけて締まり、地面が沈む ・水勾配が足りずに水たまりが残り、その部分から劣化が早く進む |
コンクリートには伸縮する性質がありますが、伸縮によってひび割れが塞がることはありません。
「しばらく様子を見る」という選択は「悪くなるのを待つ」という意味になってしまうため、放置せずに補修しましょう。
東京・千葉・神奈川で「駐車場コンクリートのひび割れ」など外構の不具合にお困りの方は、オカムラホームへお問い合わせください。
現状とご予算に応じて、迅速・適切に対応させていただきます。
〈※施工エリア:東京・千葉・神奈川の一部地域となります〉
駐車場のコンクリートひび割れの症状別に補修方法・費用、DIYできるかを解説

次に、コンクリートひび割れの症状別の補修方法・費用を一覧表でご紹介します。
DIYで補修できる範囲もご確認いただけます。
駐車場のコンクリートひび割れの症状別に補修方法・費用を紹介
コンクリートひび割れの補修費用は、症状の危険度によって大きく変動します。
| 具体的な症状 (緊急度) | 主な補修方法 費用相場 |
|---|---|
| ・幅0.3mm未満のひび割れが1本だけ ・ひび割れが目地から離れた位置にある ・コンクリートに段差や汚れが出ていない ★☆☆(DIYで補修可能) | 【ひび割れ被覆(シール)工法】 ひび割れの上を弾性のある材料で覆い、水の浸入を止める 【費用】 ・300〜1,000円/m ・出張費・諸経費を含めた1回あたりの最低料金は2〜5万円 |
| 細かいひび割れが表面に散らばっている ★☆☆(DIY不可) | 【表面被覆・含浸材塗布】 面全体に保護層をつくり、水と二酸化炭素の浸入を抑える 【費用】 3,000〜5,000円/㎡ |
| ・幅0.3mm以上のひび割れが複数ある ・目地から目地へ直線的に抜けている(貫通の可能性) ★★☆ | 【Uカットシール材充填工法】 ひび割れをU字に切削し、シール材を充填する 【費用】 ・2,000〜6,000円/m ・切削跡を目立たせない仕上げは別途費用 |
| ・幅0.3mm以上のひび割れ ・白い粉(白華:はっか)や茶色い汁(錆汁)が出ている ★★★ | 【エポキシ樹脂低圧注入工法】 時間をかけて内部まで樹脂を充填。鉄部の防錆処理を含む 【費用】 10,000〜20,000円/m |
| ・ひび割れの左右に段差がある ・踏むとカタつく ・同じ場所に水たまりができる ★★★ | 【部分打ち替え】 該当する区画※(目地で囲まれた1枚)を撤去し、路盤を締め直してから打ち直す 【費用】 12,000〜18,000円/㎡(1区画で10〜18万円) |
| ・網目状(亀甲状)に大きく割れている ・広い範囲が沈んでいる ★★★ | 【全面打ち替え】 ・駐車場全体を撤去し、路盤から作り直す ・目地の割付・水勾配・排水経路もあわせて設計し直せる 【費用】 10,000〜16,000円/㎡(2区画(1台分)で15〜28万円、4区画(2台分)で30〜55万円) |
※「区画」とは、目地で囲まれたコンクリート1枚のことで、駐車場では1区画7〜10㎡程度が一般的です。
コンクリート表面にあらわれる「白華」はコンクリート内部を水が通り抜けているサイン、「錆汁」は内部の鉄がすでに錆び始めているサインです。
錆びた鉄は体積が増え、周囲のコンクリートを内側から押し割るため、白華や錆汁が出ている段階では、コンクリート表面を塞ぐだけの補修では対処できません。
「打ち替え」の費用の内訳は以下のとおりですので、見積もり書を受け取ったら、不具合を完全解消するための以下のような項目が入っているかをご確認ください。
- 既存コンクリートの解体・撤去・処分:2,000〜6,000円/㎡(厚みと鉄筋の有無で変わる)
- 路盤の再整正・転圧:1,000〜2,000円/㎡
- 土間コンクリート新設(厚さ100mm・ワイヤーメッシュ入り):8,000〜12,000円/㎡
- 目地の設置:500〜1,000円/m
また、諸費用として以下の費用もご予算に含めてください。
- 約1ヶ月分(駐車場に車を駐車できない期間)の駐車料金(設計上の強度が確保されるのは28日後が目安)
- 「道路から敷地までの間口が狭くて重機を入れられない」といった場合の、手作業での追加解体費(通常の1.5倍程度)
「1箇所だけの軽度の症状」のみDIY可能
上記の表でもご紹介しましたが、DIYで補修できる駐車場コンクリートのひび割れは、以下のような症状です。
- ひび割れの幅が0.3mm未満
- ひび割れが1本だけで、目地から離れた位置にある
- ひび割れの左右に段差がなく、踏んでも動かない
- 白い粉や茶色い汁が出ていない
- 周囲に水たまりが残らない
ほとんどの症状はDIYで補修するのが難しいと考えておいていただけると幸いです。
DIYで補修できる範囲が狭いのは、以下のような理由からです。
- 市販の補修材は車がコンクリートに乗るたびに沈む動きを想定していないため、効果は短期間のみ
- 「水の出口を確保する必要がある」「ひび割れの原因が地面側の場合は表面を補修しても意味がない」などの判断が難しい
- エポキシ樹脂の注入が必要な補修の場合、市販の補修材を除去する手間が追加となって費用にも影響する
東京・千葉・神奈川で「駐車場コンクリートのひび割れ」にお困りの方は、オカムラホームへお問い合わせください。
長期にわたって不具合が再発しない補修を、迅速に実施いたします。
〈※施工エリア:東京・千葉・神奈川の一部地域となります〉
【図面・見積もり書で確認】駐車場のコンクリートひび割れを防止する施工内容

駐車場のコンクリートは日常生活で構造を意識する場面がないため、見積もり書を見ても「適切な工事内容かどうか」を判断するのが難しいですよね。
駐車場コンクリートひび割れを長期にわたって防止する施工の主なポイントをお伝えするので、図面・見積もり書で確認をして、不明点は施工業者へ質問しましょう。
- 目地の位置を、着工前に図面で確認する
- 一定の路盤の厚みと転圧が必要
- ワイヤーメッシュを適切な深さまで埋める
- 建物や境界と接触していないか確認
- 水勾配と排水経路の確保が必要
目地の位置を、着工前に図面で確認する
駐車スペースのような広い面では、一般的に以下のような間隔で目地を配置します。
- 1区画あたり7〜10㎡以内、縦横比が1対1.5程度に収まるように目地を配置
- 幅の狭い通路では3m程度ごとに目地を配置 など
目地を入れること自体はどのリフォーム会社も実施するため、目地の位置がわかる割付図を確認することをおすすめします。
なお、目地を細かく入れすぎると1区画の版が小さく軽くなり、「車の荷重で個々の版が動きやすくなる」「点検箇所が増える」といったデメリットがあるため、目地は多すぎても適切ではありません。
一定の路盤の厚みと転圧が必要
普通乗用車が乗る駐車場の厚みは、「路盤(砕石)100〜150mm」と「コンクリート100mm以上」を合わせて、200mm以上が目安です。
- 砕石100〜150mm
- コンクリート100mm以上
見積もり書で「路盤工(砕石 t=◯mm)」「転圧」と記載されている行を確認して、無い場合にはリフォーム会社へご確認ください。
なお、路盤の厚みや転圧の程度は施工後に確認できないため、打設前の路盤の写真提出を依頼すると、将来コンクリートがひび割れたときに、原因が路盤にあるのかどうかを判断しやすくなります。
ワイヤーメッシュを適切な深さまで埋める

駐車場のコンクリート補修で見積もりを取る際は、リフォーム会社に「ワイヤーメッシュをスペーサーで地面から浮かせる施工をするか」をご確認ください。
コンクリートの補強材であるワイヤーメッシュは、スペーサーというブロックで地面から浮かせ、コンクリートの適切な深さ(コンクリート厚の中央付近(表面から30〜50mm))に配置して初めて本来の強度を発揮します。
この工程を省いてワイヤーメッシュをコンクリート下の地面に直接置くと、十分な強度が保てずに早期のひび割れや内部のサビなどが発生します。
建物や境界と接触していないか確認
コンクリートが「建物の基礎」「境界ブロック」「カーポートの柱」に接していると、収縮時の逃げ場がなくなり、その端部からひび割れます。
緩衝材を挟んで別々に動けるようにする「縁切り」を行うと、コンクリート端部がひび割れる可能性を軽減できます。
水勾配と排水経路の確保が必要
駐車場は平面に見えますが、実は水はけのために、1/100〜1/50(1〜2%)程度の勾配を確保します。
常時水が溜まってしまう部分があると、コンクリートの劣化が進行するためです。
敷地の形状などの影響で勾配を確保できない場合には、排水溝や浸透枡を組み合わせて施工します。
駐車場のコンクリートひび割れQ&A

最後に、駐車場のコンクリートひび割れにお悩みの方から、オカムラホームがよくいただく質問・回答をご紹介します。
Q. 施工不良の見極め方、施工不良の場合の保証の求め方を知りたい
A.駐車場のコンクリートのひび割れが施工不良かどうかを確認する際の主なチェックポイントは、以下のとおりです。
- 目地が入っていない、または1区画が10㎡を大きく超えている
- 引き渡しから1年以内に、目地と無関係な位置に幅0.3mm以上のひび割れが複数出ている
- ひび割れの断面から砕石が見えるほど、コンクリートが薄い
- ひび割れの断面にワイヤーメッシュが見えない、または表面のすぐ下にある
施工不良の場合の保証については、まずは「請負契約書」「施工業者の自社保証の保証書」を確認し、保証対象であればその履行を求めます。
保証書の有無にかかわらず、法律上の請求権がありますが、客観的な事実をもとに業者と協議して保証内容を決定するのが一般的です。
なお、民法第637条(契約不適合責任)により、不具合を知った時から1年以内に施工会社へ通知しないと※、補修を請求する権利が消滅します。
※施工者が契約不適合を知っていた場合や重大な過失があった場合は、1年の通知期間の制限を受けない」という例外があります。
「様子を見ているうちに1年が過ぎ、協議すらできなくなった」という事態を防ぐため、ひび割れを発見次第、すぐに業者へ通知することが重要です。
Q. 火災保険の補償で補修できるケースを知りたい
A.「いつのまにかひび割れていた」「経年劣化によるひび割れ」といった場合には、火災保険の補償対象外です。
「特定の日の災害や事故で割れた」という場合には、補償対象になる可能性があります。
以下を保険証券でご確認ください。
- 駐車場のコンクリートが契約上の「建物」に含まれるか:門・塀・車庫を「建物」に含む契約が一般的ですが、敷地内の外構を対象外とする商品もある
- 免責金額(自己負担額):同じ災害による外壁・カーポートなどの損害と合算して請求できるため、合計額が免責金額を超えるかどうかを確認する
また、スムーズな請求のために、ひび割れを発見した時点で以下を記録しておくことも大切です。
- ひび割れの幅を確認できるようにメジャーなどを当てて写真を撮る
- ひび割れの先端に油性ペンで印を付け、日付を書き込む
- 月に1回、同じ位置・同じ角度で写真を撮る
まとめ
駐車場のコンクリートひび割れについて、放置リスク・補修内容と費用などをご紹介してきました。
駐車場のコンクリートは日々車の荷重に耐えている場所ですので、ひび割れを発見したらすぐに対処しましょう。
また、DIYで補修できる範囲は狭いので、DIYをするかどうか迷った場合には、リフォーム会社へ相談することをおすすめします。
東京・千葉・神奈川で「駐車場コンクリートのひび割れ」など外構の不具合にお困りの方は、オカムラホームへお問い合わせください。
現状とご予算に応じて、迅速・適切に対応させていただきます。
〈※施工エリア:東京・千葉・神奈川の一部地域となります〉
お問い合わせ
お問い合わせいただきましたお客様には
担当者より順次対応をさせていただきます。
