家の湿気がひどい原因と除湿アイテム・除湿機の限界、本格対策|カビ除去・防止法も解説

ご自宅の湿気がひどいことで、収納スペースの奥に置いた物や布団に、カビが生えた経験をお持ちの方が多いと思います。
雨の日が続く梅雨の時季や、結露が発生しやすい冬を迎えるのが憂鬱ですよね。
そこで今回は東京・千葉・神奈川で多くの住宅のお困りごとを解決してきたリフォーム会社『オカムラホーム』が、家の湿気を解消する方法をご紹介します。
ご自宅の湿気の根本原因を突き止めて、湿気に悩まされない暮らしを送る方法がわかるので、ぜひ最後までご覧ください。
「ご自宅の湿気を本格的に解決して快適な住環境を手に入れたい」とご希望の方は、湿気に悩まされる時季が訪れる前に、オカムラホームへお問い合わせください。
〈※施工エリア:東京・千葉・神奈川の一部地域となります〉
Contents
ご自宅の「家の湿気がひどい原因」を突き止める

ご自宅の湿気がひどい原因は、大きく分けて3つです。
- 家の使い方
- 住宅性能・間取り
- 土地の成り立ち
家の使い方が間違っている場合には、適切な使い方をすることで費用をかけずに湿気を解消できる可能性があります。
一方で「家を適切に使っているのに湿気を解消できない」という場合にはお手軽アイテムで湿気を完全解消することは難しいため、本格対策※の検討をおすすめします。
※湿気の本格対策は、のちほど「湿気に悩まされない家にする本格対策」でご紹介します。
はじめに家の使い方を再確認
はじめに、湿度が異常に高くなる以下のような暮らし方をしていないか、ご確認ください。
【エアコンのコンプレッサーが停止する設定をしていないか】
湿度が高い日に「冷房や自動で高めの温度設定(28℃程度)」でエアコンを運転すると、室温が設定温度に達した瞬間にコンプレッサー(室外機)が止まる「サーモオフ状態」となります。
サーモオフ状態になるとエアコン内部の水分が室内に放出され、湿度が高くなります。
適切な湿度を維持できるのは、冷房のまま設定温度を少し下げて(26℃〜25℃)、「微風」や「しずか」でコンプレッサーを回し続ける運転方法です。
【浴室のドアを開放して換気扇を回していないか】
浴室のドアを開放して換気扇を回すと、換気扇は脱衣所や周辺の空間の空気を吸い込んで屋外へ吐き出し、浴室内の超高湿度の空気は浴室から脱衣所などに逃げる現象が起きて、家全体の湿度が高くなります。
浴室の換気扇を回す際には、「浴室のドアを閉め切り、換気扇に浴室内の空気を強力に吸い込ませる」のが正しい使い方です。
【24時間換気を止めていないか】
24時間換気は、常時稼働させることを前提として設置されている設備です。
人の呼吸や汗だけでも一定の水蒸気が放出されているため、特に湿度の高い時季に24時間換気を止めるのはやめましょう。
多くのご家庭が導入している24時間換気「第3種換気システム」は、以下が正しい使い方です。
- 給気口:常に開放
- 浴室・トイレの換気扇:常に稼働(24時間稼働させても、電気代は月額数十円〜150円程度)
- キッチンの換気扇:調理中のみ稼働(24時間稼働させるボタンがある場合には常に稼働)
上記3つの暮らし方を改善することで湿気が解消するケースがあるため、ぜひ参考にして下さい。
住宅性能・間取りをチェック
1999年以前に建築された住宅は、当時の「国の省エネ基準」に室内の湿度に影響する「気密性」の指標が含まれていなかったため、一般的に湿気(室内の湿気・内部結露どちらも)を避けられない構造で建築されています。
湿気が原因で構造部材が腐食し、「天井が抜ける」といった大きな問題が発生するケースもあります。
〈関連ページ〉天井が抜けたら修理費用は原因・修理内容・和室or洋室で大きく変動|安く抑える方法、DIYも解説
さらに、「北側の外壁に接する位置に収納スペースがある」「収納スペース周辺に窓がない」といった間取りの場合には、湿気が滞留します。
間取り変更で住環境が大きく改善するケースがあります。
マンションも間取り変更が可能で、こちらの記事で変更できる範囲などをご確認いただけます。
〈関連ページ〉マンションの間取り変更リフォームでできること・できないこと|注意点や費用相場まで施工事例付きで解説
土地の成り立ちをチェック
「湿気が滞留しやすい土地」も存在します。
【土地の成り立ち】
以下のような土地を宅地造成した場合には、地面から水蒸気が蒸発し続けるケースがあります。
- 旧河道
- 谷底低地
- 水田の跡地 など
また、高い擁壁や建物に囲まれている土地も風が通り抜けないため、湿気が滞留しやすい環境です。
住宅性能や土地の成り立ちによって湿気が滞留しやすい住宅にお住まいの場合、湿気を根本解決するために本格的な対策の検討をおすすめします。
手軽な除湿アイテム・除湿機の限界|雨が続く梅雨・結露が発生する冬に収納の奥まで除湿できるか

本格的な対策をすることで適切な湿度を保ちやすい住宅になりますが、本格的な対策は費用が高額です。
そのため、できるだけ手軽な除湿アイテム・除湿機で家の湿気を解消したいですよね。
手軽な除湿アイテム・除湿機の限界を正しく把握すると、より効果の高い使い方ができるため、ご紹介します。
| アイテム・家電 | 効果の範囲 | 除湿性能の限界 |
| 置き型除湿剤 (約100〜300円) | 半径約50cm 〜 1m以内 (押し入れ・クローゼット・靴箱などの閉鎖空間に向いている) | ・数ヶ月かけて約400〜500mlを除湿 ・狭い閉鎖空間の防カビに有効 |
| 炭・シリカゲル・防湿シートなど調湿・吸着系アイテム (約500〜3千円) | アイテムに直接触れている周辺 (引き出し・靴の中・布団の裏などに向いている) | 除湿・放湿両方の機能があるため、定期的な放湿(天日干しなど)をしないとすぐに湿気が飽和する |
| 卓上などミニ除湿機 (約3〜8千円) | 卓上・狭い洗面所など (1〜2畳程度の密閉空間に向いている) | ・約200〜300ml程度/日を除湿 ・周辺の狭い範囲のみ除湿できる |
| 除湿機 (約2〜6万円) | 1部屋単位 (6畳〜20畳程度のドアを閉め切った空間に向いている) | ・5L〜15L以上/日を除湿 ・部屋干しの衣類乾燥や、特定の1部屋を急速に乾かす能力がある ・ドアを開放して湿気が流入してくると除湿しきれない |
上記の中では除湿機が最も除湿性能が高いアイテムですが、除湿できる範囲には限界があります。
手軽な除湿アイテムで家全体を「湿気が滞留しない環境」にする難易度は非常に高いため、次にご紹介する本格対策も参考にしていただけると幸いです。
湿気に悩まされない家にする本格対策

湿気に悩まされない家にする本格対策は、主に4つです。
- 屋外の湿気の影響を受けない窓に交換
- 「第一種換気設備を導入」×「窓交換で気密性向上」
- 床下に除湿シートを敷いて土間コンクリート施工
- 調湿機能を持つ内装材に変更
屋外の湿気の影響を受けない窓に交換|「樹脂サッシ+複層ガラス」に交換or内窓設置
「屋外の湿気の影響を受けない窓」とは、断熱性・気密性の高い「樹脂サッシ」「複層ガラス」を組み合わせた窓です。
「樹脂サッシ」「複層ガラス」を組み合わせた窓に交換する費用は約10万円〜30万円/箇所で、窓の交換によって住環境が以下のように変化します。
- 外気温の影響を受けづらくなる(夏涼しく、冬暖かい室内環境を維持しやすくなる)
- カビの温床になる結露が大幅に減少or解消 など
窓を交換するほかに、既存の窓の内側に新しく窓を設置する「内窓(二重窓)設置」という方法もあり、内窓設置の方が費用を抑えられます。(約5〜15万円/箇所)
また、断熱性・気密性の高い窓に交換・内窓設置をする際には、補助金を活用することで費用負担を抑えられる点も魅力です。
こちらの記事で、窓交換・内窓設置をする際に活用できる東京都・国の補助金をご確認いただけます。
〈関連ページ〉令和8年度もクール・ネット東京はリフォーム補助金を多数実施|各補助金の申請方法と注意点を簡単解説
「第一種換気システムを導入」×「気密性向上」

ご自宅を大規模にリフォームするご予定がある場合には、24時間換気を「第一種換気システム」に変更することで、湿気が気にならない住環境づくりが可能です。
【第一種換気システムとは】
給気・排気ともに機械でコントロールし続ける換気システムです。
「潜熱(湿度)も回収する全熱交換型」というタイプを選択すると、室内の空気を排気する際に余分な湿気と熱を取り出して給気した空気に熱を移すため、室内は常に清浄で快適な温度・温度を維持できる環境となります。
なお、第一種換気システムは気密性が高い住宅で本来の効果を発揮するため、気密性向上を掛け合わせたリフォームが前提となります※。
※屋外・室内の空気が勝手に出入りする気密性の低い住宅では、排気口の近くの窓やコンセントの隙間から勝手に出入りする空気だけが常に排気される状態になり、部屋の奥の空気が流れないため、第一種換気システムを導入する際には気密性の向上も必須です。
第一種換気システムの導入費用は以下のとおりで、ダクトレスのほうが費用を抑えられる&短期間で工事が完了しますが、ダクト式のほうがムラのない換気が可能です。
- ダクトレス(各部屋に換気扇を設置):約40〜80万円
- ダクト式(天井裏にダクトを設置):約100〜150万円
「ダクト式の第一種換気システムの導入」「気密性向上」は大規模な工事となるため、フルリフォームを実施する場合にご検討ください。
床下に除湿シートを敷いて土間コンクリート打設
床下の地面が露出している古い木造住宅にお住まいの場合は、地面から上がってくる湿気を「床下に除湿シートを敷く」「土間コンクリートを打設」という方法で物理的にブロックすることも、有効な対策です。
ただし「床を一部解体したうえで、作業員が床下に潜って作業をする」という難易度の高い工事で、費用は約60〜90万円です。
調湿機能を持つ内装材に変更
調湿機能を持つ内装材の種類は以下のとおりで、ここまでご紹介してきた本格対策と掛け合わせることで、家の隅々まで適切な湿度を維持しやすくなります。
- 無垢材
- 漆喰
- 珪藻土
- 調湿タイル
なお、調湿機能・防カビ機能を持つ機能性壁紙もありますが、上記のような自然素材と比較すると調湿機能が大きく下がります。
湿気が滞留しやすい箇所を中心にして内装材を変更する費用の目安は約100万円〜200万円で、この対策もフルリフォームなどの大規模リフォーム時の検討が向いています。
「湿気がひどい」などご自宅の住環境にお悩みの場合、原因を正しく把握したうえで解決方法を検討する必要があります。
1軒ごとに適切な解決方法が異なるため、東京・千葉・神奈川でご自宅の住環境改善を希望の方は、オカムラホームへご相談ください。
〈※施工エリア:東京・千葉・神奈川の一部地域となります〉
家に生えてしまったカビの除去方法、防止方法

次に、湿気がひどいことが原因で家にカビが生えてしまった場合の対処方法・カビの防止方法もご紹介します。
カビの除去方法
カビは、目に見える部分を拭き取るだけでは、何度でも再発します。
建材の奥に入り込んだ「菌糸」を死滅させて、カビを完全除去しましょう。
消毒用エタノール(70〜80vol%)をスプレー
99vol%以上の「無水エタノール」はすぐに蒸発するため、菌糸の奥まで染み込みません
↓
数分待つ
アルコールがカビ内部のタンパク質を凝固させる時間
↓
乾いた雑巾やペーパータオルで、押し付けるように拭き取る
ゴシゴシ擦ると凸凹に禁止が入り込むためNG
市販の塩素系カビ取り剤もありますが、木部や壁紙に使用すると変色・劣化の原因となります。
カビの防止方法|カビが繁殖しにくい湿度
カビが繁殖する条件は、以下のとおりです。
- 湿度:60%以上
- 温度:20〜30℃
- 栄養:ホコリ・汚れ
温度は、私たちにとっての快適温度と重なるため、コントロールが難しいですよね。
湿度や栄養についてはコントロールできるため、以下を意識してカビを予防しましょう。
- 湿度50〜55%
- 梅雨の時季や夏場は窓を開ける機会を最小限にしてエアコンで湿度・温度をコントロールし、24時間換気で換気をする
- 家具を壁から5cm以上離して風の通り道をつくり、湿気を滞留させない
- 物を床に直接置かず、すのこを敷いた上に置く
まとめ
ご自宅のひどい湿気に悩まされている方へ、「湿気の原因」「手軽な除湿アイテムの限界」「本格対策」などをご紹介してきました。
湿気の原因の中には、ご自身で完全な除湿ができないものもあります。
また、手軽に購入できる除湿アイテムが多数ありますが、効果は限定的です。
「ひどい湿気で梅雨や冬が訪れる度にカビに悩まされている」といった場合には、ぜひ本格対策をご検討下さい。
湿気の本格対策は高額ですが、ご予算・ライフスタイルに応じて柔軟なプラン組み立てが可能です。
東京・千葉・神奈川で室内環境の改善をご希望の方は、オカムラホームへお気軽にご相談ください。
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