シロアリ被害の初期症状とは|注意したい兆候と手遅れになる前に行うべきシロアリ駆除方法まで解説

シロアリ被害の初期症状とは|注意したい兆候と手遅れになる前に行うべきシロアリ駆除方法まで解説

 

シロアリによる被害を拡大させないためには、初期症状をできる限り早く発見し、早急に対策することが重要です。

知らぬ間に被害が拡大するのを防ぐためにも、初期症状の見分け方を把握しておく必要があります。

そこで本記事では、多くのリフォームを手がけている千葉の工務店「オカムラホーム」が、シロアリ被害の初期症状について解説しました。

初期症状を見つけた場合の対策方法についても紹介するので、シロアリによる被害を防ぎたい方は最後までご覧ください。

 

 

シロアリ被害の初期症状とは

シロアリ 初期症状

はじめに、シロアリ被害の初期症状と考えられる三つの兆候について解説します。

羽アリを発見した

羽アリを発見した場合、家の近くにシロアリの巣がある可能性が高いと考えられます。

そのため、室内や庭、家の周囲で羽アリを見かけた場合、すでにシロアリの被害が発生している可能性も少なくありません。

春から夏にかけてが羽アリは盛んに活動するため、とくにその期間においては羽アリがいないか注意しましょう。

飛んでいる・動いている羽アリだけでなく、羽や死骸が落ちている場合もシロアリがいるサインです。

床下や基礎に蟻道(ぎどう)を発見した

シロアリは、苦手とする日光や乾燥を避けながら餌となる木材へ到達するべく、蟻道と呼ばれる通り道を作ります。

蟻道は、シロアリの排泄物や土などで作られる筋状の通路で、もしも家の基礎部分や床下に蟻道が見られた場合、そこから家屋へと侵入されているリスクが高いです。

放置しておくと被害が拡大してしまうため、蟻道らしきものを見つけたらすぐに業者に確認と駆除を依頼しましょう。

フンのようなものが落ちている

シロアリのフンは、茶色く細かな木くず、あるいは砂のような形状です。

そのため、もしも家の中で砂状のフンのようなものが落ちているのを見つけた場合、シロアリの被害が出ている可能性があります。

見つけた際にはすぐに掃除せず、できればそのまま放置して業者を呼びましょう。

シロアリのフンがあるということは、そこにシロアリがいる証ともなるため、駆除する際の調査に役立ちます。

シロアリ被害がさらに進んでいる場合がある兆候7つ

シロアリ 初期症状

羽アリや蟻道、フンのようなものを見かけるだけでなく、床がきしむのが気になる場合や、柱から空洞音がする場合は、シロアリの被害がさらに進んでいる場合があります。

ここからは、シロアリ被害の兆候としてとくに注意したいポイントを確認していきましょう。

床や畳がきしんでフカフカする

床を歩いた時にギシギシときしむ、畳の上を歩くと沈むような感触があるなど、床や畳がきしんでフカフカと感じられる場合、床下の木材がシロアリの被害によって劣化している恐れがあります。

ただの経年劣化の可能性もありますが、見分けるのが難しいことも多いため、気になる場合は速やかに業者へと相談することをおすすめします。

壁や柱などを叩くと空洞音がする

シロアリは、木材の外側からではなく、内部から食べ進めるのが基本のため、食害がされている木材からは空洞音がします。

そのため、壁や柱を叩いた際にポコポコといった空洞音、中が詰まっていないような軽い音が響いた場合には、シロアリによる被害が出ている可能性が高いです。

空洞音がわからない場合は、他の壁や柱も叩いて音を比べてみることをおすすめします。

壁や柱の中から音がする

シロアリは、警戒音・警報音と呼ばれる音を発する時があります。

そのため、壁や柱からカタカタと音が聞こえてきた場合、シロアリの警戒音の可能性である可能性が少なくありません。

カタカタと音が聞こえる木材は食害が進んでいる恐れがあるため、早急に専門業者への相談が必要です。

壁・柱・床が変色してきた

シロアリは木材の内部から食害を進めていき、内部に穴ができた木材はより湿気や水分を溜め込んで、変色しやすくなります。

そのため、壁や柱、床の木材に変色が見られる場合、シロアリによる食害の影響の可能性があるため注意しましょう。

とくにキッチンやトイレ、浴室などの水回り周辺の木材は水分や溜まりやすいため、定期的な状態確認が欠かせません。

 壁や柱に変形・ひび割れなどが見られる

壁や柱の表面にひび割れや妙な凸凹といった変形が見られる場合、シロアリによる木材の食害が進んでいる可能性があります。

シロアリの被害によって強度が低下していると考えられるので、壁や柱が変形していると気づいた際には、業者による点検を依頼しましょう。

ドア・窓の建て付けが悪くなっている

シロアリによる食害の影響で壁や柱の強度が低下した場合、ドアや窓の建てつけが急に悪くなったと感じることがあります。

これまでには問題がなかったドアや窓が開閉しづらくなったら。構造材の食害が進んでいるリスクがあることを押さえておきましょう。

庭の木材に食害らしき跡が見られる

庭に設置されているウッドデッキや、庭に置いてあった木材に、小さな穴や線状の跡を見つけた場合は、シロアリによる食害の跡の可能性があります。

庭や家周辺にシロアリの被害が見られる場合、家屋へと侵入し家の構造部分にまで被害が及ぶことも少なくありません。

庭の木材に食害らしき跡を見つけたら、業者による点検や駆除を依頼しましょう。

 

シロアリがいる家の特徴・駆除方法などについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。

【関連記事】シロアリがいる家の特徴と対策|シロアリ被害を防ぐための基礎知識

 

シロアリ被害の初期症状を放置するリスク

シロアリ 初期症状

シロアリ被害の初期症状を放置してしまうと、耐震性低下や資産価値の下落、カビや腐朽菌の二次被害など、さまざまなリスクにつながります。

ここからは、具体的にどのようなリスクがあるのか確認していきましょう。

家の耐震性低下によって倒壊する

シロアリは家の構造材を内部から侵食し、木材の強度を著しく低下させます。

シロアリの食害によって構造材の強度が低下している場合、地震や台風によって負荷がかかってしまうと、部分的、あるいは家全体の倒壊につながる可能性もゼロではありません。

例えば、熊本地震(2016)における木造建築物の倒壊要因については、地盤状況の著しい変化や隣接した建物の衝突だけでなく、シロアリによる被害も見られたことが報告されています(※)。

シロアリによる被害は、家の耐震性低下と倒壊リスクにつながるため、初期症状を見かけた際には早急な対応が必要です。

※出典:国土交通省 住宅局「「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント」

修繕費用が高額になる

シロアリ被害の初期症状の段階で処理していれば、数万円ほどの費用で済むことも少なくありません。

しかし、初期症状に気付かぬまま放置してしまうと、構造材の補強のような大規模改修が必要となり、数百万円以上の修繕費用がかかる場合があります。

資産価値が大幅に低下する

シロアリの被害歴がある場合、被害のない家と比較すると不動産評価額は下がってしまいます。

できるだけ早く駆除・防除処理をし、修繕した上で売却することはできますが、被害の範囲によっては売却価格よりも駆除代・修繕代の方が高くなる可能性も少なくありません。

古家付き土地として売却する、あるいは家を解体して土地を売却することも可能ですが、家の解体費用は売主側の負担となるため注意しましょう。

木材腐朽菌による二次被害が広がる

シロアリによる被害を放置してしまうと、そこから木材腐朽菌が繁殖し、木材の強度が著しく低下する恐れがあります。

シロアリも木材腐朽菌も高温多湿を好むことから、同時進行で家を劣化させていくケースはめずらしくありません。

シロアリの食害と木材腐朽菌による被害で加速度的に劣化していけば、家の倒壊リスクはますます上がってしまうと考えられます。

シロアリ被害で手遅れにならないための対策

シロアリ 初期症状

シロアリによる被害が見られた場合、適切な処理を行えば家を守ることができます。

最後に、シロアリ被害で手遅れにならないための対策を確認しておきましょう。

専門業者による点検・駆除を依頼する

羽アリをよく見かける、蟻道やシロアリのフンのようなものを見つけたという場合は、専門業者による点検・駆除を早急に依頼しましょう。

「蟻道かどうかわからないから、今は放置しておこう」と自己判断で済ませてしまうと、知らぬ間に被害が拡大し、修繕費用が高額になる恐れがあります。

壁や床下、水回りなどをもれなく点検してもらい、被害の進行具合や範囲を適切に把握して対処することが重要です。

また、シロアリの防除に使用される薬剤は5年ほどで効果が薄れてしまうため、5年ごとに定期処理を依頼することも欠かせません。

 

シロアリ予防が5年ごとに必要な理由は、こちらの記事で詳しく解説しています。

【関連記事】シロアリ予防は5年ごと必要か|無駄になるケースや正しい対策方法までわかりやすく解説

 

シロアリにとって快適な環境を作らない

シロアリによる被害を受けない・広げないためには、シロアリによって居心地の良い空間とならないように注意が必要です。

例えば、家の周辺に木材や段ボールなどのシロアリの好物を放置しないように、常に整理整頓を心がけましょう。

庭や玄関などにシロアリの鉱物を置いておくと、侵入経路となって被害のリスクが高まります。

また、湿度の高い場所はシロアリにとって快適な空間のため、床下や水回りの湿度にも要注意です。

調湿材や防湿シート、床下換気扇などを活用して湿度を管理することで、シロアリにとって居心地の悪い家にしましょう。

 

自分でできるシロアリ対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事もごらんください。

【関連記事】自分でできる戸建てのシロアリ対策4選|業者によるシロアリ駆除は必要ないのか解説

まとめ

羽アリや蟻道、シロアリのフンらしきものを見た場合、シロアリが家屋に侵入している恐れがあります。

疑わしいものを発見した際には、自己判断で放置するのではなく、専門業者にいち早く相談することが重要です。

床がきしむ、壁や柱から空洞音がするといった状況をシロアリ被害の初期症状とするケースも見られますが、こういった兆候はすでに食害が広がっている場合もあるため注意しましょう。

シロアリの被害が拡大すると、家の倒壊の上昇、資産価値の低下などさまざまなリスクにつながるため、専門業者による定期点検と駆除を欠かさないことをおすすめします。

オカムラホームでは、10年保証で家のシロアリ点検・駆除サービスを提供しておりますので、マイホームを建てる際にシロアリ対策を徹底したい方は、ぜひお問い合わせください。

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