リフォーム中の仮住まいはどこに住む？選び方や費用相場までわかりやすく解説

家をリフォームする場合、工事の規模によっては住みながらの施工が難しく、仮住まいをする必要があります。

しかし、「どこに仮住まいすればいいのか」「費用はいくらかかるのか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、多くのリフォーム・リノベーションを手がけている千葉の工務店「オカムラホーム」が、リフォーム中の仮住まいはどこに住むべきか、選び方や費用相場まで解説します。

 

リフォーム中は仮住まいが必要か

リフォーム中は、必ず仮住まいを行うわけではありません。

はじめに、仮住まいが必要となるケースと、不要となるケースを確認しておきましょう。

リフォーム中に仮住まいが必要なケース

リフォーム中に仮住まいが必要となるのは、次のようなケースです。

• フルリフォームやスケルトンなど家全体を改修する場合
• 間取りの大幅変更や増改築で居室の確保が難しい場合
• キッチン・浴室・トイレなどの水回りが長期間使えない場合
• 電気・ガス・水道などライフラインを数日以上停止する場合
• 構造に関わる工事で騒音・振動・粉じんの影響がある場合
• 工期が長くなる見込みで在宅だとストレスが大きい場合

上記の通り、工事の規模が大きい場合やライフラインに影響が出る場合には仮住まいが必要となります。

また、部分的な改修ではあるものの、工期が長く生活に負担がかかる場合も、仮住まいを選択するケースが多いです。

リフォーム中に仮住まいが不要なケース

一方、次に該当する場合は仮住まいが必要ないと考えられます。

• 外壁・屋根など屋外のみの工事の場合
  
• 部屋単位や階ごとの部分リフォームの場合
  
• 床・壁紙の張替えなど2～3日程度で終わる小規模工事の場合
  
• キッチン・浴室・トイレ等の設備交換のみで短期間で復旧できる場合​
• 施工箇所を日替わりで順番に施工でき、資材置き場や養生スペースを確保できる場合

屋外のリフォームのみの場合や、リフォーム期間が短い場合、仮住まいは必要ではありません。

また、複数箇所をリフォームする場合であっても、順々に施工を進められる環境であれば、仮住まいが不要となるケースも見られます。

リフォーム中はどこに住むか｜仮住まいの選択肢4つ

リフォーム中に仮住まいが必要となった場合、主な選択肢として次の4つがあげられます。

ホテル

数日間の仮住まいであてば、ホテルの利用をおすすめします。

賃貸契約ではなく宿泊となるため、簡単な手続きですぐに入居でき、家具や家電も揃っているので、快適に過ごせる点がメリットです。

しかし、数週間〜数ヶ月ほどの長期滞在となると料金が高く、多くの荷物を持ち込めない点には注意しましょう。

1週間以上滞在する予定の場合、ホテル以外の選択肢をおすすめします。

ウィークリー／マンスリーマンション

短期の賃貸契約に特化したウィークリー／マンスリーマンションも、リフォーム中の仮住まいにはおすすめの選択肢です。

家具家電付きですぐに生活でき、1ヶ月未満であればウィークリーマンション、1ヶ月以上の滞在であればマンスリーマンションを選ぶことをおすすめしますが、基本的には一般賃貸より割高の料金のため注意しましょう。

万が一工期が伸びた際にも延長できるか、日割りだといくらになるのかを前もって確認しておくと安心です。

一般賃貸

工期が長くなる場合や、延長リスクが高い場合には一般賃貸がおすすめです。

しかし、敷金・礼金や仲介手数料などで初期費用が高くなりやすいほか、短期契約可能な物件を探す必要があるなど、契約のハードルが高い点はデメリットと言えます。

また、数ヶ月以上の工期であれば割安ですが、短期契約となると割高になってしまうため注意しましょう。

親族宅

費用負担を最小限に抑えたい場合、親族宅はおすすめの選択肢です。

宿泊料や賃料がかかるわけではないため、工期の延長にも対応しやすいと考えられます。

しかし、家事の分担やプライバシー面への配慮、光熱費についてなど、ルールに関する話し合いが欠かせません。

リフォーム中にどこに住むか決めるポイント

リフォーム中にどこに住むかお悩みの場合、次の3点を押さえておきましょう。

工期に合った契約期間

仮住まいを選ぶ際には、リフォームの工期に合わせた契約期間を設定できるかどうかが重要となります。

ちなみに、工事内容別に見る大まかな工期の目安は次の通りです。

リフォーム箇所	所要期間の目安
トイレ・浴室	1日～2週間
キッチン	3日～3週間
居室	2〜3ヶ月
外壁・屋根	10～1ヶ月
外構	1～3ヶ月
フルリフォーム・リノベーション	1～4ヶ月

 

短期リフォームでも長期化する可能性があるため、延長対応可能物件を選んでおくと安心です。

立地やアクセスの良さ

仮住まい先であっても、無理なく通勤通学できる立地を選びましょう。

数ヶ月以上の工期となる場合、アクセスが悪いと生活に支障をきたしてしまいます。

また、工事現場に近い立地を選んでおくと、リフォームの進捗確認にも便利です。

人数に合った間取り

仮住まい生活を快適に過ごすためにも、ご家族全員が快適に過ごせる間取りを選びましょう。

人数やライフスタイルに応じた部屋数を確保することで、ストレスや不便さを軽減できます。

小さなお子さまやご高齢の方がいるご家庭の場合、暮らしやすさや生活動線にはとくに注意が必要です。

リフォーム中の仮住まいにかかる費用

リフォーム中に仮住まいとなる場合、どこで過ごすかによって費用は大きく異なります。

仮住まいの選択肢	費用目安（1ヶ月）
ホテル​	30万円〜
ウィークリー／マンスリーマンション	10〜20万円
一般賃貸	10〜18万円
親族宅	数万円〜（謝礼程度）

 

複数の選択肢の中で、もっとも費用が高くなるのはホテル住まいです。

ホテルの場合は人数が増えると宿泊料も増えるため、仮に家族4人で3ヶ月ほど住むとなると、宿泊料だけで100万円以上かかることもめずらしくありません。

ウィークリー／マンスリーマンションの場合、ホテルより価格を抑えながらも、光熱費やインターネットの利用料まで賃料に含まれているケースが多く、比較的コストパフォーマンスに優れています。

しかし、家賃は割高に設定されているため、仮住まい期間が3ヶ月から半年以上を想定している場合、一般賃貸の方がおすすめです。

仮住まい費用をできる限り抑えたい場合、親族宅に住むのはもっとも効果的ですが、金銭面以外でさまざまな配慮が必要となるほか、家事の分担や光熱費の按分なども調整が欠かせません。

宿泊料・賃料以外の仮住まい費用

リフォーム中に仮住まいする場合、宿泊料や賃料以外にもさまざまな費用がかかるため注意が必要です。

敷金・礼金・仲介手数料

仮住まいで一般賃貸住宅を契約する場合、初期費用として敷金、礼金、仲介手数料が発生します。

敷金・礼金の相場は家賃の1〜2ヶ月分、仲介手数料は家賃の1ヶ月分ほどが目安で、仮に短期契約であっても初期費用として支払う必要があります。

しかし、中には敷金・礼金や仲介手数料が無料の物件もあるため、初期費用を抑えたい場合には慎重に確認しましょう。

引越し費用

仮住まいとして物件を借りる場合、入居時と退去時に2回分の引越し費用が発生します。

仮にご家族が3人の場合、数万〜20万円弱ほどかかる場合もあり、敷金礼金などとあわせると大きな金額となるため注意が必要です。

繁閑や荷物の量によって料金が変動するため、負担を抑えたい場合は3〜4月などの繁忙期は避けましょう。

光熱費・通信費

ホテルやウィークリー／マンスリーマンションであれば光熱費・通信費込みの価格が料金となっていますが、一般賃貸の場合は別途契約と支払いが必要になります。

ウィークリー／マンスリーマンションの場合、1日1人あたり800〜1,000円程度で計算されるケースが一般的です。

駐車場代

仮住まい先で車を使用する方は、敷地内駐車場がある場合をのぞいて、月極駐車場を別途契約しなければなりません。

地方では数千円から1万円ほどで契約できますが、都市部では数万円するケースもあります。

トランクルーム代

仮住まい先が狭く、家具や荷物の持ち込みが難しい場合、トランクルームの利用も欠かせません。

利用料は荷物量や契約期間によって変わり、1畳で月額5,000～1万円ほどが相場です。

都市部にあるトランクルームや、屋内型となると料金が高くなりやすいため注意しましょう。

リフォーム中の仮住まい費用を抑えるコツ

仮住まいにかかる費用をできる限り抑えるためには、次にあげる4つのコツを押さえておきましょう。

工期を短縮できるか事前に業者と相談する

リフォーム工事の期間が短くなれば、その分仮住まいの家賃や光熱費などを軽減できるため、工期を短縮できるか事前に相談してみましょう。

住みながらでも施工できる箇所はないか、工期を調整できる箇所はないか確認することで、仮住まい費用を削減できる可能性があります。

工期に合った住まいを選ぶ

仮住まい費用を割高にしないためには、工期に合った住まいを選ぶことが重要です。

数日間の場合、ホテルに宿泊することをおすすめします。

一方、数週間から数ヶ月で終わる見込みの場合、ウィークリーマンションやマンスリーマンションが最適です。

3ヶ月から半年以上かかりそうな場合は、短期契約が可能な賃貸住宅を選ぶことで、総額を抑えられます。

敷金・礼金なしなど初期費用の小さい物件を選ぶ

仮住まいで家を借りる場合、敷金や礼金などの初期費用がかからない物件を選ぶことで、トータルコストを抑えましょう。

敷金・礼金は家賃の1〜2ヶ月分がかかるため、ある物件とない物件では費用負担が大きく異なります。

敷金・礼金なしの物件も多数扱っている不動産会社に相談し、仮住まい向けの家を探しましょう。

仮住まい探しは早めに開始する

希望の工期や条件に合う仮住まい物件が、スムーズに見つかるとは限りません。

物件探しに難航し、希望を反映できない結果となるのを防ぐためにも、仮住まい探しはなるべく早く開始しましょう。

リフォームに関する相談と仮住まいに関する相談を並行して行える会社であれば、より安心して準備を進められます。

オカムラホームでは、オカムラメイトにて管理している賃貸物件をご紹介できるだけでなく、仮住まい中の家賃補助制度も用意しています。

リフォームによって理想の住まいを提供するだけでなく、仮住まいの物件選びについても万全のサポートを提供しているので、こちらよりお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

リフォーム中に仮住まいが必要となった場合、ホテルやウィークリー／マンスリーマンション、一般賃貸、親戚宅の4つの選択肢があります。

費用が割高になるのを防ぐためには、工期にあった滞在先を選びましょう。

また、希望に合った物件を見つけるためにも、なるべく早く探し始めることが重要です。

オカムラホームであれば、リフォームに関する相談と仮住まいに関する相談をまとめて行えるので、いつでもご相談ください。