寒い家を暖かくする方法とは|今すぐできる7つの対策とおすすめの断熱リフォームを解説

「暖房をつけていても寒い」「足元が冷える」とお悩みの場合、今すぐできる簡単な対策で、寒い家を暖かくできる場合があります。
そこで今回は、多くのリフォーム・リノベーションを手がけている千葉の工務店「オカムラホーム」が、今すぐできる寒さ対策を解説するとともに、おすすめの断熱リフォームについて紹介します。
「寒い家を暖かくする方法を知りたい」とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
家が寒くなる主な原因

家が寒くなる主な原因は、次の4点です。
- 窓やドアに隙間がある
- 暖房器具の出力が広さに見合っていない
- コールドドラフト現象が起こっている
- 住宅の断熱性が低い
窓やドアに隙間がある
窓やドアに隙間がある場合、冷たい外気が入り込んでしまうため、部屋を暖めても室温がなかなか上がりません。
アルミサッシの窓、引き違い窓を採用している場合はとくに隙間が生じやすくなります。
経年劣化や歪みが見られる場合や、パッキンが摩耗している場合はさらに注意が必要です。
暖房器具の出力が広さに見合っていない
暖房器具を使用していても、部屋の広さに対して出力が見合っていない場合、室温が上がりにくくなってしまいます。
出力が不足したまま暖房器具を使用していても、効率が悪く、光熱費がかさむばかりなので注意しましょう。
部屋の広さはもちろん、天井の高さや断熱性能まで考慮し、部屋に合った機種を選ぶことが重要です。
コールドドラフト現象が起こっている
暖房で暖められた空気が、冷たい窓ガラスやサッシに触れることで、冷気となって床に下降する場合があります。
これを「コールドドラフト現象」と呼び、足元に冷気だまりができることによって、「暖房をつけているのに足が冷える」と寒さを感じやすくなります。
窓の断熱性能が低い場合や、吹き抜けのある空間で起こりやすい現象です。
住宅の断熱性・気密性が低い
家全体の断熱性・気密性が不足している場合、窓だけでなく壁や床、天井などさまざまな場所から冷たい外気が侵入し、暖房で暖められた空気は逃げてしまいます。
いくら暖房を使用しても熱損失が多く、暖房をつけていても寒い家になってしまう大きな原因です。
寒い家を暖かくする方法|今すぐできる対処法7つ

寒い家を暖かくしたい場合、今すぐできる対処法として以下の7点があげられます。
- 窓やドアの隙間を塞ぐ
- 窓の近くに暖房器具を置く
- 遮熱機能付きカーテンを設置する
- 部屋を加湿する
- 断熱シートを窓に貼る
- 厚みのあるラグやホットカーペットを床に敷く
- サーキュレーターで空気を循環させる
窓やドアの隙間を塞ぐ
窓やドアの隙間から冷気が侵入しないように、隙間を埋めるためのテープやモヘアシールなどを貼りましょう。
隙間にあわせてしっかり貼り付けることで、冷たい外気が入りづらくなります。
効果を長持ちさせたい場合は、貼付する箇所をきちんと清掃し、密着度を上げることをおすすめします。
しかし、いつの間にか剥がれていたり、すぐに劣化してしまうケースも多いため、定期的なチェックと貼り替えは欠かせません。
窓の近くに暖房器具を置く
冷たい外気の影響を抑えるためには、窓の近くに暖房器具を置くと効果的です。
暖かい空気が逃げやすい窓周辺に、電気ストーブやヒーターなどを設置することで、室内の温度が安定しやすくなります。
暖かい空気が効率的に広がるように、家具の配置まで考慮してみましょう。
遮熱機能付きカーテンを設置する
遮熱機能付きカーテンは、暑い夏だけでなく寒い冬にも役立つアイテムです。
夏は日射熱をカットすることで室内の温度上昇を軽減し、冬は暖房で暖められた熱が外に逃げないように機能するため、室内の暖かさを保つことができます。
カーテンの丈や幅は、窓より大きくゆとりのあるサイズにすることで、隙間から冷気が侵入することも防ぎましょう。
部屋を加湿する
湿度が低い場合、体感温度が下がって寒く感じやすくなるため、部屋を加湿して体感温度を上げましょう。
40〜60%ほどの湿度を保つことによって、室内の寒さが軽減されるだけでなく、風邪やインフルエンザの予防にも効果的です。
一方、湿気は結露やカビの要因にもなるため、適度な換気を行うよう注意してください。
断熱シートを窓に貼る
断熱シートを窓に貼ることで、気軽に断熱効果を得ることもできます。
DIYの初心者であっても簡単に施工でき、結露対策としても効果的です。
シートを貼る前には、窓の掃除と乾燥を欠かさず行いましょう。
厚みのあるラグやホットカーペットを床に敷く
足元の冷えを解消するためにも、厚みのあるラグやホットカーペットを床に敷きましょう。
断熱アルミシートや、ホットカーペット用の下敷きマットを下に重ねることで、さらに保温性は高まります。
しかし、製品によってはアルミシートを敷けないホットカーペットもあるため、商品説明を欠かさず確認してください。
サーキュレーターで空気を循環させる
サーキュレーターで室内の空気を循環させることで、暖房の効率を上げることができます。
天井付近に溜まった暖かな空気を上下左右に拡散し、部屋全体を暖めましょう。
暖房器具に比べて電気代も低く、光熱費に大きな影響を与えにくいのも魅力です。
寒い家を暖かくする断熱リフォームもおすすめ

家の寒さを根本から解決したい場合、壁や窓、天井などの断熱リフォームを行い、住宅の断熱性能を高めるのもおすすめです。
ここからは、断熱リフォームの内容と効果を紹介します。
壁の断熱リフォーム
外壁や内壁に断熱材を追加することで、熱損失を防ぐリフォームです。
具体的には、次のような工事を行います。
- 内壁に断熱材や断熱パネルを追加する
- 断熱効果の高い塗料で外壁を再塗装する
- 壁材自体を変更する
- 外壁を断熱材で覆う(外張り断熱)
いずれの工事も壁の断熱性能を向上し、熱損失の抑制と冷暖房効率化に貢献します。
壁の断熱リフォームについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もごらんください。
【関連記事】外壁断熱リフォームのメリット・デメリット|費用相場や補助金について解説
窓の断熱リフォーム
窓は家の中でもっとも熱の出入りが多い箇所のため、断熱リフォームを行うことで室内環境が大きく改善します。
主な工事内容は次の2つです。
- 内窓(二重窓)の設置
- 断熱ガラスや断熱性の高いサッシへの交換
既存窓の内側に窓を追加設置する場合、比較的低コストで工期が短いにも関わらず、熱損失の低下や結露防止にも効果的です。
より断熱効果を期待したい場合には、窓全体を高断熱な素材に交換することをおすすめします。
窓断熱リフォームの効果については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【関連記事】断熱窓の効果とDIY・リフォーム方法を解説|断熱効果を高めるポイントも
天井の断熱リフォーム
天井の断熱リフォームも、冷気の侵入を防ぐには欠かせません。
主流となっているのは、次の2つの工法です。
- 敷きこみ工法(天井裏に断熱材を敷き詰める)
- 吹き込み工法(吹き込み用の断熱材を隙間に充填する)
勾配天井の場合や、ロフト・吹き抜けのある家の場合、天井断熱ができないケースもあるので注意しましょう。
床下の断熱リフォーム
床下に断熱材を施工することで、冷たい空気の侵入を防ぐだけでなく、床下からの熱損失を軽減できます。
代表的な方法としてあげられるのは、次の3つです。
- 床下に断熱材を敷きこむ
- 床下に断熱材を吹き付ける
- 床材自体を断熱性能の高いものに交換する
底冷えはひどいとお悩みの場合にはとくにおすすめのリフォームです。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
【関連記事】床断熱リフォームはいる?いらない?施工方法や費用相場を解説
屋根の断熱リフォーム
屋根の断熱リフォームは、屋根裏側に断熱材を施工することで、冬の冷気を遮るだけでなく、夏の強い日射も遮断します。
主な工法は次の2つです。
- 充填断熱(断熱材を埋め込む)
- 外張り断熱(屋根の外側から施工する)
断熱性・気密性の向上に効果的ですが、屋根の下地部分に結露が発生するリスクがあるため、換気設計にも注意が必要です。
こちらの記事では、屋根断熱リフォームで失敗しないためのポイントを解説しています。
【関連記事】失敗しない屋根断熱リフォーム|メリット・費用・業者・素材選びのポイント
屋根断熱と天井断熱でお悩みの方は、こちらの記事もごらんください。
【関連記事】屋根断熱と天井断熱どちらが効果的?違いやメリット・デメリット、費用相場まで比較
断熱リフォームの費用目安
断熱リフォームにかかる費用の目安は、次の通りです。
| リフォームの種類 | 費用相場 |
| 壁の断熱リフォーム | 4,000〜15,000円/㎡ |
| 窓の断熱リフォーム | 内窓:5〜20万円/箇所 サッシ交換:5〜60万円/箇所 窓ごと交換:10〜50万円/箇所 |
| 天井の断熱リフォーム | 3,000〜20,000円/㎡ |
| 床下の断熱リフォーム | 断熱材の設置:20~30万円 断熱材の吹き付け:30~50万円 床を剥がして断熱材を敷く:70~120万円 |
| 屋根の断熱リフォーム | 3,000〜8,000円/㎡ |
家の状態や断熱材の種類などによって費用は大きく異なるので、正確な金額については見積もりをとりましょう。
まとめ
窓やドアの隙間を塞いだり、遮熱機能付きカーテンを設置する、部屋を加湿するなど、寒い部屋を暖かくする方法は少なくありません。
しかし、家全体の断熱性能が足りない場合、寒さ対策を十分に行っても、室温が上がりにくくなってしまいます。
家の寒さを根本から解決するには、窓や壁、床下などの断熱リフォームを行い、外気の侵入や熱損失をできる限り抑制しましょう。
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