外は涼しいのに部屋が暑いのはなぜ?暑くなる原因とおすすめの対策とは
「外は涼しいのに部屋が暑い」とお悩みの場合、部屋に熱や湿気がこもっていたり、家の断熱性能が低いなど、さまざまな原因が考えられます。
そこで今回は、多くの断熱リフォームを手がけている千葉の工務店「オカムラホーム」が、外は涼しいのに部屋が暑くなる原因のほか、おすすめの対策方法についてまとめました。
季節を問わず快適な家にするための方法も紹介するので、参考になさってください。
外は涼しいのに部屋が暑い5つの原因
外は涼しいのに部屋が暑いとお悩みの場合、次の5つが原因として考えられます。
部屋に熱がこもる
部屋が十分に換気されていないと、空気がうまく入れ替わらず、部屋に熱がこもってしまいます。
そのため、窓やドアを閉め切ったままで、太陽光による直射や家電・照明による発熱の影響を受けると、外が涼しくても部屋は暑いといった状況になります。
部屋の湿度が高い
部屋の湿度が高いと、実際の温度よりも体感温度が高く感じられるため、外が涼しくても部屋は暑く感じる場合があります。
人間は汗をかくことで体温を調節できますが、湿気がこもった空間では汗が蒸発しづらいため、体から熱を奪うことができません。
その結果、熱が体内にこもりやすくなり、蒸し暑く感じてしまいます。
家電製品による放熱の影響を受けている
複数の家電製品を使用している場合、家電から発せられる熱の影響で、部屋がなかなか涼しくならないケースもあります。
テレビやパソコンなどの発熱量の多い家電製品を複数同時に使用していると、発熱量が増えてしまい、エアコンの冷却機能に影響が生じます。
狭い部屋の場合はより放熱の影響が顕著のため、使っていない家電の電源は切る、稼働数を最小限にするといった工夫が必要です。
蓄熱性能の高い建材が使われている
コンクリートやタイル、レンガなどの蓄熱性の高い建材が使用されている場合、日中に蓄えられた熱が夜間に放出されるため、壁・天井・床から熱が伝わって室内温度が下がりません。
その結果、夜になって外が涼しくなっても、部屋の中は暑いままという状況になりがちです。
断熱性・気密性が低い
家自体の断熱性・気密性が低い場合、熱や空気の出入りをコントロールしづらいため、温度や湿度が安定しません。
そのため、室内を快適な環境として維持するのが難しく、外は涼しいのに部屋は暑いといった状態になってしまいます。
外は涼しいのに家に熱がこもる場合の対策
「外は涼しいのに、室内は熱がこもって暑い」とお悩みの際は、次の6つの方法で対策を取ってみましょう。
換気をする
外は涼しいのに部屋が暑いとお困りの場合、まずは部屋を十分に換気することから始めましょう。
適切に換気をせず、室内に熱や空気が溜まったままでは、部屋が涼しくなりません。
窓を2ヶ所以上開けて風の通り道を作ったり、換気扇を活用して空気の流れを作るなど、換気を徹底することが重要です。
部屋の窓やドアを閉め切っていた場合、一度開けて部屋を換気させてからの方が、冷房の効率も向上します。
遮光を徹底する
遮光を徹底することによって、室温上昇をできる限り抑制しましょう。
十分に遮光されていない場合、部屋に熱がこもって室温が上がり、エアコンを利用しても効率が悪くなってしまいます。
- サンシェードやオーニングを窓やベランダに設置する
- 遮光ネットや遮光シートを窓の外側に取り付ける
- 遮光カーテンを利用する
- 外付けブラインドを設置する
上記のような対策を行うことで、太陽光による影響を最小限にしましょう。
ベランダの打ち水をする
ベランダへ打ち水をすることで、室内へ熱気が流れるのを防止できます。
打ち水をした場合、水が蒸発する際に熱が奪われ、打ち水をした周辺の温度が下がるためです。
しかし、日中は打ち水がすぐに蒸発してしまって熱が放散されないため、夕方以降の気温が下がったタイミングで実施しましょう。
使っていない家電製品の電源を切る
使用していない家電製品の電源を切ることで、家電から発せられる熱を減らし、室内温度の上昇を防ぎましょう。
テレビやパソコン、冷蔵庫などの家電は熱を放出しているため、室温に影響をもたらしている場合があります。
待機状態であっても熱は放出されるので、使用しない家電は電源を切るように徹底してください。
これにより、省エネ効果や節電効果も同時に得られます。
扇風機やサーキュレーターを使う
外は涼しいのに部屋は暑いとお悩みの場合、扇風機やサーキュレーターを活用して空気を入れ替えましょう。
室内に熱がこもっている場合、まずは窓を開けて扇風機やサーキュレーターを外向きに設置し、熱を外へと逃がします。
熱を逃した後は、室内向きに設置することで、外の涼しい空気を効率的に取り込めます。
また、エアコンと扇風機やサーキュレーターを併用すれば、部屋全体をムラなく冷やすことも可能です。
高性能のエアコンに交換する
古いエアコンをご利用の場合は、高性能エアコンに交換することで、室内温度を快適に保ちましょう。
最新のエアコンは、従来の機種よりも省エネ性能が高く、より少ない電力で強力に冷却します。
なかには、高性能センサーによって人の体感温度を分析し、自動で調整運転する機種もあります。
現在のエアコンより光熱費を抑えながらも、室内をより過ごしやすい気温にすることが可能です。
季節を問わず快適な家にするには断熱リフォームがおすすめ
外は涼しいのに部屋は暑いといった状態を根本的に解決するには、家の断熱性能を改善する必要があります。
ここからは、断熱性能を向上させる断熱リフォームについて紹介します。
断熱リフォームとは
断熱リフォームとは、外壁や屋根、床に断熱材を追加するなど、家の断熱性能を向上させるリフォームです。
家の断熱性能を高めることで、冷暖房の効率を改善し、少ないエネルギーで快適な室温に保つことができます。
断熱リフォームの具体的な内容
断熱リフォームでは、次のような工事を行います。
- 壁に断熱材を追加し、外気の影響を減らす。
- 床下や床材の下に断熱材を敷き込み、足元の冷えを軽減する。
- 天井や屋根裏に断熱材を設置して、夏の熱気・冬の冷気の侵入を防ぐ。
- 窓に内窓(インナーサッシ)を追加したり、断熱性の高いガラスやサッシへ交換する。
- ドアや玄関扉を断熱性の高いものに交換して、熱の出入りを抑制する。
これらの作業を組み合わせることで、住まい全体の断熱性能を向上させ、一年中快適に過ごせる空間を実現できます。
こちらの記事では、住みながらできる断熱リフォームについて解説しています。
【関連記事】住みながらできる断熱リフォーム|安く短期間で快適空間を実現する方法
断熱リフォームの施工事例
実際にオカムラホームが手がけた、断熱リフォームの施工事例を紹介します。
<施工事例:千葉県八千代市|日差し除け、防犯対策として内窓新設|補助金対象工事>
千葉県八千代市の住宅にて、日差しの軽減と防犯対策を目的に、断熱リフォーム(内窓設置)を行なった事例です。
既存の窓の内側に新しく窓を設置するという簡単な工事のため、半日程度で完了しました。
<施工事例:千葉県八千代市|日差し除け、防犯対策として内窓新設|補助金対象工事>
工事費用は29万円ほどとなりましたが、国の補助金対象の工事だったため、実際には半額程度のコストに抑えられています。
この事例のように、断熱リフォームを行う際は、補助金を利用できるケースも少なくありません。
「夏も涼しい家にするために、窓の断熱リフォームをしたい」とお悩みの方は、こちらの記事も参考になさってください。
【関連記事】先進的窓リノベ2025事業とは|対象となる期間や工事、補助金の上限、注意点までまとめて解説
まとめ
外は涼しいのに部屋が暑い場合、換気が不十分で熱がこもっている、部屋の湿度が高いなど、さまざまな原因が考えられます。
問題を根本的に解決し、季節を問わず快適な家とするためには、断熱性能の向上が欠かせません。
夏は涼しく冬は暖かい家にしたいとお悩みの方は、断熱リフォームも検討してみましょう。
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