シロアリが来ない家の特徴とは｜シロアリが来る家との違いや効果的な予防策まで解説

「家を建ててからしばらく経ち、シロアリが来ないか不安」と心配されている方は多いのではないでしょうか。

シロアリ対策を徹底するには、シロアリが来ない家の特徴を把握し、参考にすることが重要です。

そこで今回は、多くのリフォーム・リノベーションやシロアリ駆除も手がけている千葉の工務店「オカムラホーム」が、シロアリが来ない家の特徴や、家を建てた後でもできる効果的な予防策について解説します。

シロアリ対策についてお悩みの方は、ぜひ最後までごらんください。

 

シロアリが来ない家の特徴

シロアリが来ない家を建てたい方は、次にあげる特徴を参考にしてみましょう。

ベタ基礎を採用している

ベタ基礎とは、床下全体が鉄筋コンクリートで覆われている構造です。

ベタ基礎にする場合、シロアリが地中から侵入してくるリスクを軽減できるほか、分厚いコンクリートは湿気の侵入も抑制できます。

しかし、ベタ基礎だからといって必ずシロアリが侵入しないわけではありません。

ひび割れや隙間、配管周辺などから侵入してくる可能性もゼロではないため、ベタ基礎であっても定期的なシロアリ予防は必須です。

基礎が高く設計されている

基礎が高く設計されている住宅では、床下の通気性が優れており、湿気がこもりづらくなります。

その結果、湿度が高い場を好むシロアリが、床下から侵入しづらくなると予想されます。

また、万が一シロアリが発生してしまった場合、床下から点検や駆除作業を行いやすいのもメリットです。

通気性が良く乾燥した環境が整っている

基礎に限らず、家全体の通気性が良く乾燥した環境を維持している場合、シロアリにとって居心地の悪い空間となります。

シロアリは湿気のある場所を求めて移動していくため、なるべく湿気がこもらないように対策をすることで、シロアリの来ない家になると期待できます。

しかし、イエシロアリのように自ら水分を運び、乾燥した場所にも巣を作るシロアリが存在するので、通気性を確保する以外の対策も欠かせません。

雨漏りしにくい外装材を使っている

シロアリが来ない家とするためには、外壁塗装によって劣化を防ぐことも欠かせません。

雨漏りしにくい外装剤を使用することで、外壁の劣化による雨水の侵入を予防し、外壁の内部が湿った環境となるのを防止できるためです。

もしも外壁が劣化してひび割れなどが発生した場合、破損箇所から雨水が侵入し、シロアリが好む湿度の高い環境が作られてしまいます。

床下の点検がしやすい構造となっている

床下の点検がしやすい構造になっていると、シロアリ対策や被害の早期発見に効果的です。

床下点検口が設置されていれば、床下を隅々まで点検し、シロアリの被害の有無や配管の状態まで確認できます。

もしも床下点検口がない場合、床下に人が入れる構造であれば、希望の箇所へ新設することも可能です。

シロアリが苦手な木材を使用している

シロアリが苦手としている木材を使用することで、シロアリが出づらい環境としているケースも見られます。

シロアリが苦手な木材として知られているのは、ヒノキ・スギ・ローズウッド・ヒバなどの、テルペン類が含まれた木材です。

テルペン類は防腐・防蟻効果を持つため、シロアリのエサになりづらい傾向にあります。

また、独特な香りがする点や、木が硬い点もシロアリが苦手とする所以です。

しかし、シロアリが苦手な木材を使用しているからといって、必ず被害を防げるわけではありません。

湿気の少ない土地を選んでいる

水はけが良く、湿気の少ない土地に家を建てることによって、シロアリが出るリスクを抑えられます。

シロアリ対策を徹底したい場合、まずは家の湿度を抑制し、シロアリにとって過ごしづらい環境とすることが欠かせません。

そのため、湿気の多い土地よりも湿気の少ない土地を選んだ方が、シロアリ対策としては有効です。

しかし、湿気が少ない場合も安心はできないため、適切な基礎工事や排水対策を必ず行いましょう。

侵入経路をしっかり塞いでいる

シロアリが出ない家では、シロアリが侵入できないように経路がしっかり塞がれているのも特徴です。

シロアリは、ベタ基礎におけるセパレーターの隙間や、配管周辺、基礎と断熱材の隙間、基礎のひび割れなど、さまざまな隙間から侵入してくるリスクがあります。

シロアリの侵入経路となりそうな箇所がある場合は、防蟻剤入りのシーリング材やプレートを使い、塞いでおくことで被害を予防しましょう。

シロアリが来る家・来ない家の違い

ここまで紹介した特徴をふまえ、シロアリが来る家・来ない家の違いをまとめると以下の通りとなります。

比較項目	シロアリが来る家	シロアリが来ない家
床下の湿気・換気	湿気が多く、換気が悪い	湿気対策・換気がしっかりしている
基礎の構造	布基礎や基礎が低い	ベタ基礎や基礎が高く風通しが良い
雨漏り・水回り	雨漏りや水回りの劣化がある 在来工法の浴室	雨漏りがない 水回りの管理が良い
木材の管理	庭や床下に木材や廃材が放置されている	木材や廃材が適切に管理・処分されている
立地・周囲の環境	湿気が多い立地	湿気がたまりにくい立地
床下点検のしやすさ	点検しにくい構造	点検口があり、点検しやすい

 

「シロアリがいる家の特徴を詳しく知りたい」という方は、こちらの記事を参考になさってください。

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こちらの記事では、シロアリ被害の初期症状も解説しています。

【関連記事】シロアリ被害の初期症状とは｜注意したい兆候と手遅れになる前に行うべきシロアリ駆除方法まで解説

 

家を建ててからでもできるシロアリ予防・駆除方法

シロアリ対策は、家を建ててからできる方法も少なくありません。

「ベタ基礎ではない場合はどうしたらいいのか」「湿気の多い土地の場合、対策は難しいのか」などと不安に思った方は、次の6つの対策を心がけてみましょう。

家の周囲や床下にシロアリのエサになるものを置かない

シロアリ対策を徹底するためには、家の周囲や床下に、シロアリのエサとなるものを置くのは避けましょう。

木材だけでなく、紙類、ダンボールなどはシロアリの好物のため、家の中や周辺に放置してしまうとシロアリのリスクが高まります。

不要な木材やダンボールなどは、なるべく早く処分するよう心がけましょう。

また、保管する必要がある場合は、地面に直接置かずに管理することが重要です。

家の基礎や外壁沿いに物を密着させて置かない

シロアリは、暗く湿気の多い環境を好むため、基礎や外壁沿いに密着させてものを置いてしまうと、シロアリにとって好条件の環境となってしまいます。

壁沿いには植木鉢や物置などを置かず、換気口の前も塞がないように注意することで、家の周囲に空気が流れて乾燥するようにしましょう。

湿気がこもりやすい場所は換気を徹底する

シロアリは湿度が高い場所を好むため、湿気がこもりやすい場所は換気を徹底しましょう。

和室、玄関、押入れ・クローゼットは湿気がこもりやすいため、窓を開けて定期的に換気してください。

浴室、キッチンなどの水回りは、使用後に長めに換気扇を回すことも重要です。

床下や和室の畳下には、調湿材や防湿シートを利用することをおすすめします。

水漏れや雨漏りがないか定期的に点検する

雨漏りや水漏れが発生している場合、そこからシロアリが侵入したり、食害が進んだりと、被害が広がってしまう恐れがあります。

シロアリにとって好条件な環境となるのを防ぐために、水回りにトラブルが発生していないか、天井や壁、屋根裏などに雨漏りが発生していないかを定期的に確認しましょう。

とくに在来工法の浴室の場合は、水漏れが発生するリスクが多いため注意が必要です。

浴槽や浴室内の壁、床の劣化が気になるという場合は、浴室リフォームも検討してみてください。

 

浴室リフォームを検討される方は、こちらの記事もおすすめです。

【関連記事】お風呂と洗面所リフォームはセットがお得｜費用相場や工事期間、注意点を解説

 

業者に定期点検と防除を依頼する

シロアリ対策を徹底するには、業者による定期点検と防除がとくに効果的です。

シロアリの定期点検は年に1回ペース、防除処理は5年に1回ペースで行うことが理想的とされています。

築年数が古い家や、湿気が溜まりやすい立地の家、過去の防除処理から5年以上が経過している家の場合、シロアリの侵入リスクが高まっているため業者に点検と防除を依頼しましょう。

オカムラホームでは、一般的な薬剤工法による防除と、ホウ酸工法による防除を提供しています。

薬剤工法の場合、比較的費用を抑えながらも防除効果を期待できるのが特徴です。

一方でホウ酸工法は、自然素材のホウ酸を使用した防除方法のため、アレルギー体質の方でも安心して施工できます。

お客様のご要望やお悩みにあわせた2つの防除方法からお選びいただけるので、お気軽にお問い合わせください。

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まとめ

シロアリが来ない家では、ベタ基礎の採用や、シロアリが苦手な木材の使用など、さまざまな方法でリスクが抑えられています。

しかし、換気の徹底や水漏れ・雨漏りの点検、不要な木材やダンボールの処分など、家を建ててからできるシロアリ対策も少なくありません。

シロアリ予防の効果をさらに高めるには、業者による定期点検と防除処理も効果的です。

「シロアリが出ないか不安」とお悩みの方は、まずは点検を依頼してみましょう。